FEATURE > HONEYEE.COM AWARD 2005
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selecters
Hiroshi Fujiwara
Kiki
Seita Fukui
Tsuyoshi Takashiro
Yoshikage Kajiwara
Jun Takahashi
Kazuki Kuraishi
Shunji Mori
Sinji Aoyama
Michiharu Shimoda
Mika Noguchi
Shuwa Tei
Shuzo Kita
Kiyoshi Wako
Fumiaki Ishimitsu
Manabu Kawaguchi
Susumu Nagao
 
和光 清
東京銀座アートセンターを経て、92年にWAKO WORKS OF ARTを開廊。ゲルハルト・リヒター、リュック・タイマンス、ヴォルフガング・ティルマンスなどの作家を中心に、多くのアーティストを取り扱っている。
http://www.wako-art.jp/

「2005年は日本におけるドイツイヤー(2006年3月まで)だったこともあって、ドイツ人作家の展覧会を中心に選んでみました。そもそもドイツは、第2次大戦後から芸術に対する国家規模の行政の取組みが功を奏し、全体的にアーティスト・作品の質が高く、近年に関していえば、90年代以降のアートシーンにおけるドイツの影響力は図り知れないものがありました。その代表が、ゲルハルト・リヒターやヴォルフガング・ティルマンスです。彼らに共通することは、作品としての絶対的な強度があるため、文化や国境、果てはジャンルや時間軸を越えて、世界中で高い評価を受けていることです。それが超一流の作家である証明だともいえるのです」

no1
金沢21世紀美術館 http://www.kanazawa21.jp/
川村記念美術館 http://www.dic.co.jp/museum/
世界最高峰の画家ゲルハルト・リヒターの国内初の回顧展。
「絵画のそのものの存在意義が失われたといわれる現代美術において、その意義を再定義し、絵画史及び美術史にその名を残した、ゲルハルト・リヒターの日本初の回顧展。世界的に今もっとも重要な画家のひとりであり、20世紀はおろか、21世紀でも通用するアーティストであることを、今回あらためて確信を持てました」

  Sigmar Polke "不思議の国のアリス"1971, mixed media, 300 x 290 cm
no2
上野の森美術館 http://www.ueno-mori.org/
国立国際美術館 http://www.nmao.go.jp/
日本初となる現代絵画をリードする
ジグマー・ポルケの個展。
「かっては、リヒター、コンラート・リュークと資本主義リアリズムを掲げ行動をともにしたこともある、ジグマー・ポルケの個展です。現代絵画を語る上で欠かせない人物ということで選びました。」

  Wolfgang Tillmans "Freischwimmer 79" 2004, c-print 180 x 240 cm
Courtesy Wako Works of Art
no3
東京国立近代美術館 http://www.momat.go.jp/
アートシーンに絶大な影響を
与えるドイツ写真の現在を知る。
「タイポロジーの活用で有名なベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻から、コンテンポラリーアーティストとして高い評価と人気を得るヴォルフガンク・ティルマンスらの作品が一堂に並ぶ内容。また同時開催されていたアウグスト・ザンダー展も含めて、ドイツの写真の流れを知っておくためにも非常に重要な写真展だったといえます。」

no4
http://www.nmao.go.jp/
現代美術と巨匠ゴッホの
2つの展覧会が同時開催。
「はじめはコンテンポラリーアートと近代絵画の組み合わせに??でしたね。ところが、最終日に行ってみたら、来場者の多さに驚いて…。ゴッホを目的に来た人の一部でも、これをきっかけに現代美術に興味を持ってもらえる可能性もあるということが前提なら、この合わせ方もアリじゃないかなと思えました(笑)」

  「観念の形」シリーズ
(2004-2005)
「杉本博司:時間の終わり」
写真:渡邉修
写真提供:森美術館
※《観念の形》シリーズは、東京大学総合研究博物館と杉本博司の共同企画に依るものです。
no5
http://www.mori.art.museum
[問]森美術館
ハローダイヤル:03-5777-8600
時間という抽象的な観念の視覚化を
試みる杉本博司の世界。
「世界を舞台に活躍する数少ない日本人アーティスト、杉本博司さんの日本初の回顧展です。それぞれの作品の質が高いのは当然なのですが、会場の展示デザインもすべて彼が手掛けていて、それ自体が一つの作品のようでこれがまたすばらしい。」


no1
「国外の話になりますが、2006年の1月末から、最注目の写真家ヴォルフガング・ティルマンスの初のアメリカでの美術館ツアーがはじまります。これによって、アメリカのマーケット価格や人気も間違いなく高くなることが予想されます」
 
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