FEATURE > HONEYEE.COM AWARD 2005
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selecters
Hiroshi Fujiwara
Kiki
Seita Fukui
Tsuyoshi Takashiro
Yoshikage Kajiwara
Jun Takahashi
Kazuki Kuraishi
Shunji Mori
Sinji Aoyama
Michiharu Shimoda
Mika Noguchi
Shuwa Tei
Shuzo Kita
Kiyoshi Wako
Fumiaki Ishimitsu
Manabu Kawaguchi
Susumu Nagao
 
森 俊二
Natural Calamity
90年代初期の音源を集めたベスト盤『Seagull Woman-best of Natural Calamity 1991〜1994-』発売中。

http://www.rushproduction.net/

森さんがノミネートした5作品は、アフリカ、キューバー、ブラジルなどのワールド・ミュージックにはじまりカナダ、アメリカ、日本のものまでと産地は様々。しかし、そこには共通する感触があるような気が。「…何でしょう。“自分の手の届く範囲でいい音楽を作ってる”ところでしょうか。自分でちゃんと作ってる、自分の音楽を奏でてると感じられる音楽が好きなんです。その中で僕の05年を象徴するのがこの5枚ということで。聴いてると自分も“よし、大丈夫!”って気になったりもします(笑)」ちなみに音楽を聴くのは車の中でばかりという森さん。そのせいかどの作品も、車窓を流れる風景に合う聴き心地となっている。

no1
ワーナー
http://www.bbc.co.uk/later/
日本では見ることのできなかった
貴重な映像をコンパイルしたDVD。
BBCの人気音楽番組 "LATER...WITH JOOLS HOLLAND"のDVD第8弾はワールド・ミュージック・アーティストの演奏をコンパイルしたもの。93年のジプシー・キングスから04年のモリ・カンテまで33組の貴重映像がずらり。「特にリチャード・ボナとアリ・ファルカ・トゥーレの演奏が素晴らしい。ライナーで番組収録時の秘話が知れるのも楽しい」

no2
ユニバーサル
http://www.universal-music.co.jp/u-pop/artist/feist/
初来日にして
2005ベスト・ライブ。
カナダの新人女性SSW=ファイストのデビューアルバム。今年は初来日ツアーが大好評だった彼女だが…「今年のベストライブでした。CDで聴くよりおしゃれな感じがないっていうか、男っぽさが前に出てる感じがするパフォーマンスで、それがよかった。そのライブがよかったせいか、その後は気づけばCD聴いてませんが(笑)ライブを観る前は聴きまくった1枚です」

no3
Drag City/P-VINE
http://www.p-vine.com/app.php/mo/Shop/ac/ProductDetail/id/1696
奇妙で美しい
ハープの弾き語り。
23歳のジョアンナによる1stアルバムは、フォーキーかつアヴァンギャルドなサウンド世界が印象的。「彼女はハープ奏者。ハープの弾き語りというスタイルのアーティストです。ファイストに続いて彼女も初来日ながら素晴らしいライブだった。こっちは今もよく聴いてます」8歳から始めたというハープと独特な歌声で綴る、ファンタジックでマッドな全12曲入り。

no4
Drag City/P-VINE
http://www.p-vine.com/app.php/mo/Shop/ac/ProductDetail/id/2599
ひとりで作るアルバムの
理想的なカタチ。
元スリント〜ズワン〜トータスのデイヴィッド・パホによる、約3年半ぶりのニュー・アルバム。「彼はPapa Mという名義でも活動してるんですが、そっちは演奏メイン。ソロの本作では彼の歌が聴けます。どよんとしてて、盛り上がりがないところが最高のアルバム。歌って、演奏して…ひとりで全部やるというスタイルの理想型だと思います」

no5
RUSH! PRODUCTION/Asmik Ace
http://www.rushproduction.net/
作品として素晴らしく、
また励みにもなる存在。
「最後はすいぶん長いことレーベル・メイトである下田くんのニューアルバム。本作は本当に久しぶりのアルバム・リリースだったけど、相変わらずのポエツ節でよかったです。作品として素晴らしいし、僕自分が音楽を作る上で彼の存在は励みにもなるというか…“ちゃんと自分の音を作ってる”と感じられる作品です」

no1
「お!」と思えるリイシュー作品に期待。
「ここ数年、いい作品が続々とリイシューされてますよね。05年もたとえばジョージ・ハリスンのDVD『CONCERT FOR BANGLADESH』(ワーナー)だったり、THE BANDのボックス『THE BAND BOX SET A Musical History』(東芝EMI)だったりと「お!」と思うリリースが多かった。なんで06年もまた“再発ものいろいろ”に注目してます。アルバム、ボックス、DVDを問わず、どんな再発があるのか楽しみ。
 
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