FEATURE > HONEYEE.COM AWARD 2005
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KIKI
モデル・女優
http://kiki.vis.ne.jp/
http://blog.honeyee.com/kiki/

「本に関しては“雑食”ですね。人に勧められてビジネス書を読むこともあれば、仕事で必要な資料としての本を読み漁ることもあります。でも、そればかりでは息が詰まってしまうし、精神衛生上よくないので…。読んでいて落ち着くのは、やっぱり小説ですね。お気に入りの作家さんの新刊が出たら、必ずチェックするようにしています。今年で言えば、梨木香歩さんや金城一紀さんの新刊なんかは、期待を裏切らない面白さでした。知り合いに勧められて読んだリリー・フランキーさんの本は、予想外の収穫。ちょっと食わず嫌いのところはあったのですが、自分がイメージしていたリリーさん像とは全然違いました。読んでよかったと思えた1冊です」


no1
池永 陽/集英社
沖縄の二面性が見事に描かれた恋愛小説。
「沖縄を舞台にした恋愛小説です。この作家さんの作品は読んだことがなかったのですが、書店で気になって手に取りました。沖縄って明るいイメージのリゾート地である一方で、戦争の傷が今なお深く残っているという側面がある。その両面が、小説のなかですごく上手に描かれています。私自身、沖縄が大好きで何度も行っているのですが、これを読んで見方がちょっと変わりました」

no2
リリー・フランキー/扶桑社
2005年といえばこれ。
読んでみて正解でした。
「2005年らしい1冊と言えばこれではないでしょうか。いわゆる“話題作”ってそれほど読まないのですが、これは知り合いに勧められて読んでみました。ウルッとくるほど切ないお話で、ストーリーが進むにつれてグイグイ引き込まれていきます。リリー・フランキーさんっていろんな顔を持っている方だと思いますが、小説家としても才能がある方なんだなってつくづく思わせる1冊です」

no3
梨木香歩/新潮社
生命の神秘について
考えさせられる1冊。
「この作家さんの小説は、昔の人の知恵や伝承がすごく大事にされていて、そういった要素が小説の随所に散りばめられています。たとえば、この作品はぬか床が主人公で、ぬか床を通して自分が背負っている一族の歴史を探っていくというストーリー。生命の神秘について考えさせられます。ちょっとファンタジーが入っているので女性向けかもしれませんが、個人的に今年印象に残った作品です」

no4
金城一紀/角川書店
スカッと爽快な読後感は、
このシリーズの醍醐味。
「金城さんの小説は大好きで、今までに出た作品はすべて読んでいます。この『SPEED』は、『レヴォリューション No.3』と『フライ,ダディ,フライ』に続くゾンビーズシリーズの最新刊。主人公の男子高校生が格闘技に長けていて、とにかく強い。その男の子を中心に、いろいろな事件を解決していくというストーリーです。正義に乗っ取って大暴れしてくれるから、読んでいてスカッとします」

no5
二ノ宮知子/講談社コミックスKiss
クラシックに興味がなくても
聴いてみたくなる。
「マンガは普段それほど読まないですけど、これはハマりました。音大を舞台にしたストーリーで、基本はギャグマンガなんですが、演奏のシーンでは「どんな音楽なんだろう?」って頭をフル活動して想像してしまう。クラシックに興味がない人でも、これを読んだら絶対聴いてみたくなるはずです。ちなみに、この作品に出てくる曲を収録したCDも出ています。男性にもおすすめですよ」


2006年は…?
「結構いろんなジャンルの本を読むんですが、海外の小説ってあまり読んでこなかったかも。知るきっかけがなかっただけで、面白い作品はたくさんあるはず。自分と趣味があう、おすすめを教えてくれる人がまわりにいるといいんですけどね。2006年はちょっとチャレンジしてみようかな」
 
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