FEATURE > HONEYEE.COM AWARD 2005
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Hiroshi Fujiwara
Kiki
Seita Fukui
Tsuyoshi Takashiro
Yoshikage Kajiwara
Jun Takahashi
Kazuki Kuraishi
Shunji Mori
Sinji Aoyama
Michiharu Shimoda
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Shuzo Kita
Kiyoshi Wako
Fumiaki Ishimitsu
Manabu Kawaguchi
Susumu Nagao
 
下田法晴
SILENT POETS
ミュージシャン、アートディレクター
11/30に6年ぶりのニューアルバム『SUN』をリリース。
http://www.rushproduction.net/

6年ぶりの新作リリースという大きなプロジェクトがあったせいか、05年は例年よりもちゃんと映画を観る機会がなかなかとれなかったという下田さん。「『スターウォーズ』『チャーリーとチョコレート工場』といった05年を代表するような大作も観れていません。なので今年の映画については、総評としては何とも言えませんが…」。というわけで、セレクトされた5作品がこちら。その傾向をみてみると、心にズーンと来るような重いテーマを題材にした1、2、そして美しい映像が印象的な3、4と、ともに言葉を失う観心地の作品がランクイン。加えてジャームッシュファン必須の5。「どれも05年に観た中で個人的に心に残った作品です」

no1
監督:クリント・イーストウッド
3,990円/ポニーキャニオン
http://www.md-baby.jp/
監督、テーマ、設定…すべてが僕好みの作品でした
アカデミー主演女優、助演男優、監督、作品賞の主要4部門制覇。女性ボクサーとそのトレーナーの物語。「過去のイーストウッド監督の映画はどれも好きです。こんな感じの“人生”を考えさせられる重い映画も大好きです。おまけに格闘技も大好きなのでかなり入り込めました。映像も音楽も絶妙で最後の終わり方もイーストウッドらしかった。すべてが僕好み」

no2
監督:アレハンドロ・アメナーバル
3,990円/ポニーキャニオン
http://umi.eigafan.com/
圧倒的に悲しく心に突き刺さる、深い映画。
全身麻痺の障害を負って28年生きた男の尊厳死をめぐる葛藤を実話に基づいて描いた作品。「これも“尊厳死”というテーマで1とちょっと被ってますが、やはり僕は“人生”を考えさせられる重い作品が好きなのです。とにかく観終わった後何も言えなくなるくらい圧倒的に悲しく心に突き刺さる深い深い映画です。海を飛ぶシーンが美し過ぎます」

no3
監督:トーマス・キャンベル
4,935円/アスミック
http://sprout-movie.com/
気持ちいい映像美を経て、やっぱり考えさせられる。
ジャック・ジョンソン音楽、世界各国のサーフ・シーンを追ったドキュメンタリー。「前の2作とはうって変わってのサーフ・ムービー。この映画を観ると普段やらない僕でも本当にサーフィンがやりたくなります。何も考えずひたすらサーファーたちが波を滑るシーンを観るのも気持ちいい。でも終わると今の東京の自分の生活って何なんだろうって…結局考えさせられました」

no4
監督:アンドレイ・ズビャギンツェフ
4,935円/アスミック
http://chichi-kaeru.com/
この作品、本当にノーマークでした!
理由も告げず12年間家出してた父親が突然帰宅。戸惑う子供たちと旅に出るシーンで始まるロシア作品。「DVDを観て衝撃的だったので選びました。とにかく各シーン映像美が素晴らしいの一言。どこを切っても完璧に計算されたようなアングル、色、光、配置。それを観ているだけでも十分なほど。ストーリーも謎に満ちていて最後まで引っ張ってくれます。本当にノーマークでした」

no5
監督:ジム・ジャームッシュ
4,935円/アスミック
http://coffee-c.com/
ジャームッシュ・ファンは
嬉しい限りの11のお話。
ジャームッシュ監督が撮りためていたコーヒーとタバコにまつわるオムニバス作品。「ファンとしてはちょっとひいき目のランクイン。何が起こる訳ではないのだが過去のジャームッシュ映画に出演した役者たちが勢揃いして淡々と各エピソードを演じている。カフェにあるジュークボックスに自分の曲が無いと嘆くイギー・ポップとトム・ウェイツが笑えました」

no1
とにかく素晴らしい作品に出会えたい。
すべての作品、素晴らしい映画が作られる事に期待します。僕は一映画ファンとして、とにかく素晴らしい映画に出会いたいと言うことだけです。自分の好きな監督たちや役者たちの新作は当たり前に期待しますが、そんな情報通でも無いし。とにかく来年は今年観れなかった分、たくさん観たいと思っています。
 
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