── 最新作の題名にもなっていますが、高城さんが考える“日本の南国化”とは? |
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高城剛 (以下:T) |
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「ポイントは日本をはじめ、地球上の生態系が変わっているんだ、という事実です。温暖化というと年々暑くなっていく一方な感じがしますが、実は秋の夏日の翌日に、スゴイ寒い日がやってくるようなめちゃくちゃの状態をいいます。季節はずれの大型台風とかね。で、そうなると人間の思考回路が変わってくるんですよ。そんな天気だと、気分変わるでしょう?モノの考え方や、モノを選ぶ時の基準とか、全部変わってくる。だから気象条件の問題ではなくて、日本人の考え方そのものが変わるぞ、というのが要注意だし、逆に言えばチャンスですね」 |
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── その“考え方が変わる”っていうのは、具体的にどんなことをイメージすれば、いいですか? |
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T: |
「比喩的に言うとね、やっぱり“熱っぽく”なりメチャクチャな人が増える(笑)。風邪で熱を出して39度くらいになると、人間って冷静な判断が出来ないですよね。暑いのか寒いのか、わからなくなってくるし。それに近いことが日常になる。スパイク・リーの有名な映画で、僕も大好きな『Do The Right Thing』というのがあって、それ、ブルックリンのある暑い夏の一日を描いているんですけれど、最終的には人種問題や社会システムではなくて、“暑い”ということが実は問題だ、みたになるでしょうね。原因がわからない問題が多発する。ありえないような犯罪も増えると思います。株式市況や先物相場もめちゃくちゃ。もうその傾向は現われてますね。」 |
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