THINK PIECE > CRUE-L FUTURE
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'91年に初のコンピレーション・アルバム『BLOW UP』を発表して以来、これまでにリリースした作品は数えること100タイトル。その間、音楽産業の好不況を横目に、幾多の音楽的な変遷を重ねながら、節目節目で時代を切り開くエポックメイキングな作品を世に送りだしてきた日本屈指のインディペンデント・レーベル、CRUE-Lレコーズ。そのレーベル・オーナーにして、世界のレフトフィールドなダンス・ミュージック・シーンにその名を轟かすDJでもある瀧見憲司がレーベル設立15周年盤となるコンピレーション・アルバム『CRUE-L FUTURE』のリリースを記念してhoneyee.comに登場。対談相手に昨年、都内某所のウェアハウス・パーティを共同で行うなど、親交の深いtripsterの野村訓市を指名し、カルチャーからビジネスまで、その表層から深層までをフリーフォームに行き来する……。
─── そもそも瀧見さんが野村くんと知り合ったのはいつ頃なんですか?
瀧見: 5、6年前とかかな。Fran-Keyってやつがいて、そいつから「俺のパーティでDJやってください」
っていう手紙をもらって。で、行ったら、訓市のパーティだったっていう。
─── 今回の『Crue-L Future』にもFran-Keyの曲が入ってますよね。
Fran-Keyって何者なんですか?
瀧見: 昔から俺のDJの時にキモイやつが踊ってんなぁって思ってたんだけど、
いきなり近寄って来て手紙をくれたコミニュケーション・スキルが変な人(笑)
それが今ではウチからレコード出してるっていう(笑)
野村: Fran-KeyはSputnikの海の家の客で。 「酒を濃いめにしてくれ」だなんだって
毎日来ては色々うるさいし、むかつく客だなって思ってたんだけど、
「俺はDJだ」っていうから「レコード持ってこい!」って回させたら良かったっていう(笑)
─── じゃあ、そのFran-Keyを介して、2人は知り合った、と。
野村くんは瀧見さんなり、CRUE-Lのことは知ってました?
野村: 知ってはいたけど、そこまで詳しくなかったし、
そもそも15年前にCRUE-Lが始まった頃から99年までは海外にいたからね。
瀧見: この人は肝が分かるんだよね。
別になんも知らなくても、付加価値とかそういうものは関係なく、
モノなり人なりのその中身が分かるっていう、そういうタイプだと思うよ。
最近は付加価値のセルフ・プロデュースが過剰なのが多くて疲れまくりでしょ。
─── はったりが通じない、と。
瀧見: いや、はったりがあっても全然あり。モノが良ければいいっていうか。
音楽に関し ても、メジャーが嫌いとか、インディーズがいいとか、そういうことも全くないし。
─── そういう野村くんから見たCRUE-Lは?
野村: いやぁまじで面白い人たちだなって(笑)
レコード会社の人とか雑誌の人、どの分野でもそうだけど、
死ぬほど音楽が好きで働いてたり、死ぬほど本が好きで働いてるみたいな感じかと思ったら、
実はそうじゃないってことが多いってことに気付いたんだけど、
瀧見さんに関しては、音楽に対する思い入れがありすぎて(笑)そこが面白い。
CRUE-Lってレーベルも面白いと思うけど、一般的なCRUE-Lのレーベル像とは関係ないものも
実は聴いてたりするから、そういう分かりやすくない感じもまた面白い。
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