THINK PIECE > STUSSY WORLD TOUR 2006
PHOTO PHOTO
  < PREV  | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | NEXT >
 
KAWS   KAWS 1974年、アメリカ・ニュージャージー州ジャージーシティー生まれ。幼少の頃からタギングを始め、90年代初頭より本格的なグラフィティ活動をスタート。ビルボードに自らのピースを描く、その手法はあまりにも有名。昨年には自らがデザイナーを務めるアパレル〈 OriginalFake.〉のショップが東京・青山にオープン。
http://blog.honeyee.com/kaws/
 
このプロジェクトの周りで起った一つ一つの出来事が本当に楽しかった。
 
 

─── このプロジェクトに参加するきっかけは何でしたか?
KAWS ( 以下 : K )
アダムから電話があったんだ。僕は元々彼らと仕事をしていたので知り合いだったから。シンプルに自然な話だと感じていたよ。

─── 今回40人以上のアーティストと同じプロジェクトをする事になったけど、その点についてどう感じましたか?

K: 元々大半の人を知っていたからとても楽しめたよ。自分が知っている人、尊敬している人との仕事は、とてもエンジョイできるからね。ハードに働くっていうより、一緒にいる時間を楽しんでる、そんな感じだよ。

─── このプロジェクトに参加しているアーティストのなかからあなたとREASの2人が選ばれて、ショーだけでなく、トラベルもしています。その点はどう感じていますか?

K: 僕とREASが一緒に仕事をする事も、同じくとても自然だと思っている。以前に一緒にトーイ(おもちゃ)を造った事があったからね。今回、他のアーティストの作品も沢山展示してあったけど、その中のみんなが“壁に絵を描く”タイプでない、だからこの2人が選ばれたと解釈している。

─── あなたにとって仕事とアートの境ってあるのですか?

K: 全く意識していない。というか、僕のアートは自動的にビジネスに成り得る。僕は自分の店を東京に持っていて、そこで売るプロダクツを作る為にペインティングして、デザインもする。最初はペンでドローイングから始まって、たまに目的がないまま進んでいく。そのアイディアがペインティングになったり、プロダクツデザインになったりもする。だから、自分の中で仕事とアートの境は特に存在していないんだ。

─── 何度も来日しているKAWSさんですが、特に今回のステューシー・ワールドツアーについて印象に残った事があったら教えてください。

K: 普段は一人で来る事が多いんだけど、今回は友達がいるから雰囲気が違ったかな。最高だったのは、このプロジェクトに携わっているスタッフ、アーロン・ローズ、REAS、アレクシス、君(RIP)達と一緒に時間を過ごしている時だったよ。このプロジェクトの周りで起った一つ一つの出来事が本当に楽しかった。実際、ペインティングしているのは、滞在中の楽しみのなかでも20%位。自分の人生の中で、出会った人と時間をシェアするのはとても大切。以前の僕は“仕事第一”で、その他をあまり気にしていなかった。けど、今は“自然の成り行き”というのも含めて、体験を通して自分の人生を楽しむようになってきたと思う。
 

< 前のページへ 次のページへ >

  < PREV  | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | NEXT >
THINK PIECE > STUSSY WORLD TOUR 2006

www.honeyee.com

top