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  TRUE STORY OF WATCH.  
Antiquorum Kenichi Goto Takeshi  Matsuyama Tomoyuki Tanka
 
「需要と供給のバランスの問題。 欲しい人がいるから価格が上がる」 後藤賢一(カージ デュエ代表取締役)
 
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Recommended Models
 
 
A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ・ダブルスプリット
 
機械式腕時計としては初めて、2つのスプリットセコンド機能を搭載したフライバック・クロノグラフ。手巻き。プラチナケース。ユーズド。市場価格900万円前後。
 
 
 
ロレックス/Ref.3536
 
稀少なシリンダーフーデッドのケースなど、1930年代製のフルオリジナル。手巻き。ステンレススチールケース。市場価格550万円前後。
 
 
価値が下がることのない、ヴィンテージの魅力。
 
ヴィンテージの場合、例えばロレックス デイトナのポール・ニューマンは7〜8年前の相場が150万円ほどでしたが、それがアンティコルムなどのオークションで400万円ほどに跳ね上がり、それ以上はないだろうと多くの人が思っていましたが、さらに500万円、600万円に上がり続けている。時計価格の相場はオークションが指標となるんですけれど、結局、価値のあるアンティークは全然値段が下がらないんです。
 
うちのお客様で、4年前にヴィンテージのロレックスの軍用サブマリーナと1950年代のパテックを計250万円ほどで購入されたものが、今年5月の香港のオークションで1300万円くらいになった、なんてこともある。その軍用サブはフルオリジナルのもので、実際に海で使う実用品として買われたものですが、自分で愉しみながら(使いながら)でも価値が上がっていく。そこがヴィンテージの魅力でしょうね。
 
需給のバランスが相場を決める。需要があるから価格が上がるんです。
 
現行モデルで資産価値が高いのは、やはりロレックスでしょうね。そもそも時計の現行品が定価を越えて販売されること自体、以前はあり得なかったのですが、そのきっかけとなったのがロレックスのデイトナなんです。また、ここ3〜4年は、パテック フィリップやオーデマ ピゲのロイヤル オークなんかもそうした傾向にある。それでも買いたい人がいるわけですから、価格は上がる。要は、需要と供給のバランスなんですよね。
 
これからプレミアム価格が見込める現行品は、今年のバーゼルで電撃発表されたロレックスのミルガウスでしょう。定価70万円くらいと推測されますが、これが販売と同時にプレミアムがついて、市場価格は90万円〜120万円あたりになると予想される。リーズナブルに手に入れることができれば、買って損はしないでしょうね。
 
結局、見る目があるお金持ちの人は、時計で損はすることはまずありません。しかし一方で、なんでこんな駄目なコレクションをしているんだろう、というような方もいます。そういう人に限って変にコレクション自慢をするのが困りものなのですが(笑)。
 
 
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