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  TRUE STORY OF WATCH.  
Antiquorum Kenichi Goto Takeshi  Matsuyama Tomoyuki Tanka
 
「“ロレックスバブル”は、いまが天井だと思う」 田中知之(Fantastic Plastic Machine)
 
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Collection
 
 
オメガ/コンステレーション
 
1970年代製。10年前ほど前にパリの蚤の市で7万円ほどで購入。
 
 
高騰しすぎた時計市場は 天井知らずなのか?
 
僕自身、値段が吊り上がってしまったものに対してあまりお金を払う気はありません。たとえばデイトナはすごくいい時計だと思いますが、500万円とか1000万円とか出して買うような時計ではないですよ。ダブルネームものもあったりしますが、その真贋も定かではないですし。
 
1点もののアートと違って、時計って結局のところ工業製品じゃないですか。本当に価値があるものなのか、どうか。そのあたりを見極める眼が必要になってきますよね。
 
ここ数年で、投機目的で時計を買う人がものすごく増えてきたと思います。まあ、マネーゲームになっているからこそ面白くなる面もあると思うし、その状況を一概に否定はできませんが……。自分自身、投機的な考えが頭をよぎらないと言えば、嘘になる(笑)。次に値段が上がりそうなものを見極めて、安いときに買う。それも時計の面白さのひとつですからね。ただ、あまりにも高騰しすぎてしまうと、ゲームとして楽しめなくなってしまうし、現在の時計マーケットは、そんな状態にあるんじゃないでしょうか。
 
もう、ロレックスはいまが天井だと思いたいけど、またこうやってハニカムでも取り上げたりすると、さらに上がったりとかね(笑)。
 
自分のポリシーやセンスに反した時計は欲しくない。
 

いま欲しい時計は、いくつかあります。でも、ここで言うとみんなが注目しちゃって値段が上がるかもしれないから、あまり言いたくはないんだけど(笑)、たとえばブレゲのアエロナバルのオリジナル。このまえ50年代のオリジナルがアンティコルムに出ていたけど、値段が跳ね上がってエスティメート(落札見積価格)をガンガン超えてしまっていました。どうやらブレゲ本社がアーカイヴスとして買いに参加していたようです。

 
あと、ちょっとベタかなという気もありますが、パテック フィリップは文句なしにいい時計ですよね。手に取ったときの高級感が、他のブランドとは格が違う感じがします。この前、DJの仕事でドバイに行ったのですが、そこの時計店でパテックのノーチラスのジャンボの黒文字盤を見かけて、やっぱりいいなあと。でも、パテックもここ数年バブっている状況なので、なかなか手が出しづらくはあるのですが。
 
それから先日、ピアジェのパーティでDJをやったのですが、そこにはウォーホルやダリがデザインしたモデルとかも展示されていて、それはかなりグッと来ました。ただ、どれもミュージアムピース級の代物なので、もしオークションとかに出たら恐ろしい値段が付きそうですけどね。
 
いずれにしても、僕の時計選びは、あくまでもデザインコンシャスでありたい。自分のポリシーやセンスに反した時計は、どんなに価値があろうと欲しくないですから。
 
 
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