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  TRUE STORY OF WATCH.  
Antiquorum Kenichi Goto Takeshi  Matsuyama Tomoyuki Tanka
 
「価格以上の価値を持つ時計を探すこと。 これも時計収集の醍醐味のひとつです」
 
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A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ・ダブルスプリット
 
アンティコルム ニューヨーク支社長/マネージメントディレクター

元々はアンティコルム会長であるオズワルドの顧問弁護を担当する国際弁護士。ハリウッドやNY経済界、セレブとの交遊関係が深い。
 
 
日本のコレクターは、目を付けるのがとても早い。
 
ウォッチエキスパートというのは、誰がどんな時計を探しているか把握し、マーケットの動向を見ながら価格のバランスを考え、顧客と取引することが仕事です。ただ、僕らはアンティコルムだけでなく、アメリカの時計マーケットそのものを広げることが重要だと考えています。投資目的を最優先するのではなく、あらゆる人に時計の魅力を知ってもらいたいですからね。そのためには細かな情報からマーケットの動向、経済問題にいたるまで、隅々まで熟知しておく必要がある。僕自身、時計が好きだからこそ、こういうビジネスに対して情熱を持ってやっていけるんだと思いますね。
 
日本のコレクターは、目を付けるのがとても早い。例えば、ロレックスのバブルバック、これは最初(1980年代に)日本で人気を呼んで、そのあと日本経済が悪化すると同時にマーケットに出るようになり、アメリカ人が買っていった。アメリカで小さいケースのモデルが浸透したのも、その流れによるものです。それと保管状態が良いのも日本のコレクターの特徴。時計そのものはもちろん、ボックスや保証書など、すべてをきちんと保管している。僕らがオークションのカタログを製作する際、コンディションの良い物が出てくるのは、日本が多いんですよね。そういった姿勢を学んで、アメリカのコレクターもしっかりと保管するようになってきたんです。
 
今年アンティコルムが買収した「timezone.com」では、世界の時計コレクターたちのフォーラムやセミナーなども行っています。ビギナーの人には「timezone.com」で高価なものからポピュラーなモデルまで様々な時計の情報を学び、自分の好きなブランドやモデルを見つけていくことをお勧めしますね。
 
 
 
 
 
A.ランゲ&ゾーネ/ランゲ・ダブルスプリット
 
アンティコルム ニューヨーク支店 ウォッチエキスパート

ジュネーブでのウォッチエキスパート経験を経てニューヨークへ。ロレックスやチュードルに関する豊富な知識を持ち、出品される時計の査定を担当。
 
 
自分好みの時計を安価で見つけるのも時計をコレクトする醍醐味のひとつ。
 
アンティコルムでは、あらゆる種類・価格の時計を取り引きしています。もちろんメインとなるのは何百万、何千万円とする高価なものになりますが、50万円前後の物でも充分良い時計はあるんです。ただ、今は安くレアな時計が見つかりづらい状況なのも事実。そんななか僕がお勧めするのは懐中時計。1970〜80年を境にマーケットの主流は懐中時計から腕時計に移り変わり、今は比較的に安い価格で出回っている。こういった流れはトレンドのひとつであって、いずれ価値が上がる可能性は十分ありますからね。懐中時計から時計のトレンドを知ってみる、というのも面白いと思いますよ。
 
その他で個人的にお勧めなのは、1960〜80年代のロレックスのスポーツモデル。サブマリーナ、GMT、エクスプローラーなどはそれほど価格が高騰していない。あとは最近の傾向として、ケースサイズが大きいものが注目されているので、小さいケースのものは逆に買い時なのかもしれないですね。トレンドを追いかけるのではなく、自分で見極めながら、好みの時計を安価で見つけるのも時計をコレクトする醍醐味のひとつと言えますからね。
 
時計をコレクトする理由? こればかりは情熱としか言えません(笑)。時計というのは時間を知るための道具である以上に、アート、クルマやワインのように芸術的価値をも併せ持つ物だと思うんです。クルマのようにメンテナンスにお金はかからないし、保管も簡単で、気軽に身につけて歩くこともできる。芸術品とともに日々の生活を送れる、というのはとても有意義なこと。だからこそ、たとえ高価な物でも欲しくなるんじゃないかな。
 
 
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