U …宇野 N …長尾 |
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_長尾さんと宇野さんのお付き合いはどのくらいになるんですか? |
N |
「親しくなったのが修斗のチャンピオンになる前とかだから、10年近くなるのかな」 |
U |
「今年でデビュー10年目になるので、そのくらいですね」 |
N |
「見ているっていう意味であれば、デビュー戦(1996/10/4 プロ修斗公式戦 VS桜井速人)から。腕十字で一本負けしたんじゃないかな。そのときは正直『ダメかな〜』なんて思いましたよ。やっぱり上まで登りつめる選手は、デビュー戦からガン! ときますし…。そういえば、当時は“イグアナの息子”なんて呼ばれてましたね(笑)」 |
U |
「はい(笑)。友達が『垂れ幕を作ってくれる』と言って、僕もいくつかキャッチコピーを考えたんですが、勝手にあのフレーズに…。当時『イグアナの娘』というドラマが流行ってたからですね」 |
N |
「それから“星の王子様”になるんだね」 |
U |
「オリーブに出たときのキャッチコピーがソレだったんです。原作『星の王子様』の主人公の髪型に似ていたらしく…。その後、格闘技雑誌も“星の王子様”というのを珍しがって取り上げてくれて。まだアフタヌーンティーという喫茶店に勤めながら、修斗をやっていた頃です」 |
N |
「オリーブに出ること自体が、格闘家としてはありえない(笑)。でも、もともと格闘家らしくない雰囲気だったから、そのキャッチフレーズはアリだと思いましたよ。ちょうどその頃から“宇野薫”というキャラも確立してきた。お洒落で、強くて、格好良くて、みたいな。ただ、キャラだけで終わっちゃう選手は多いけど、彼は違う。同時に戦績も良くなってきたんですよ。バーリ・トゥード・ジャパン98ではヒカルド・ボテーリョを下し、翌年に行われたADCC’99でも準優勝。そして、ルミナ選手とのタイトルマッチに繋がっていく」 |