A.N.T.I.
NITRAIDによる待望の新作『A.N.T.I.』
11 9/30 UP
photo:Kentaro Matsumoto text:honeyee.com

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- 今後ですが、ほかにも入れたい種目はあったりするのでしょうか。
- 「どうですかね。ある程度成熟しているシーンは僕らがどうのこうのやる話ではないと思っているんで。もともとあったものを崩すことはしちゃいけないと思っているし。それは自然に生まれるリレーションで作っていくことだと思う。なんかわざわざ仕込んでやるのも不自然ですから。今回のフィルムに関してもあくまで自然のリンクで発展していったパッケージですし、わざわざかき集めてやっているもんじゃないっていうのはあるから」
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- まさにコミュニティーという感じですね。
- 「そうだと思います、本当に。<NITRAID>っていう洋服がきっかけで集まってきたかもしれないですけど、それはただ単純に大きな受け皿なだけであって、そこからつながる人もいて、もっと発展をしていく。それが僕はストリートだと思うので」
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- ストリートカルチャーをサポートすると言う強い思いが自然と形になっているという感じですね。
- 「僕としては一生懸命やっている人なら何でもサポートするよっていうのが基本的な考え方。本気でぎりぎりまでやっている人なら僕は多分なんでもできるなって思うんですよね。そしてそういう人たちが集まってきてくれているから、僕らもこういうことができる。そういう意味では自分にとっても幸せな環境なんだと思います」

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- DVDを観ると外に向けてパフォーマンスしているというよりは、中でやっている人たちがどれだけ本気かっていうのを外からのぞいているという感じがしますね。
- 「そうですね。変に演出するというよりも、そういうライブ感みたいなものは意識して作っているところもあります。それと僕が常に『東京』を意識してレペゼンしているのも、それは日本の中の東京であって、その東京をアジアや欧米に伝えていくって言うことが必要だと思っているからなんですよね。今はこれだけインターネットが発達していろんな国の言語も簡単に翻訳できる。だったらここで生まれたものをここから世界に発信すべきだし、東京でこんなことが起きているんだぜっていうのをもっと多くの人に伝えたい。そのためには、映像というメディアはすごく大きなツール。そういう意識が自分にはもともとあるのかなって思います」
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- 最後にDVDを観る方にメッセージがあれば。
- 「とにかくこれを観る人にとってなにかのきっかけになればと。それと、前作の『RAIDBACK』、今回の『A.N.T.I.』ともに楽曲はMACKA-CHINフルプロデュースで、トータルで23曲くらい。その音源をオリジナルサウンドトラックとして10月中にリリースしようと思っています。そっちもかなり濃い仕上りなので、ぜひチェックしてほしいですね」