THINK PIECE > 藤原ヒロシ×道端ジェシカ
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J: 「私たちができることってなんだろうっていうのは簡単には答えが出ないな」
 
F: 「たとえばジェニファー・コネリーがジャーナリスト役で出ていて、彼女たちが取材をするシーンがあるけれど、我先に死体の映像を撮ろうとするところとかイヤな気持ちにもなるよね。でも、実際はそういう経緯で取材されたニュースの映像で僕たちは事実を知るんだよね。自己批判も含めて言えば、この映画も正義や善意にかられて見る人ばかりじゃないでしょう。やっぱり下世話な好奇心から入る人もいるだろうし、そういう見方が正しくないとも思わない。もちろんそれがエンターテインメントなわけで。単純ではないよね」
 
J: 「この映画は自分の中にいままでと違うモノの見方や考え方を与えてくれたと思う。そういうのはテーマが重くても苦にならないんですよね。ただ重いだけの映画とかは辛いけれど」
 
F: 「史実を元にしていても、やっぱりストーリーが別に作られたものだから、いわゆるノンフィクションのドキュメンタリーに比べると見やすいというのはあるよね。『ダーウィンの悪夢』って作品はやっぱりアフリカの暗部をテーマにした完全なドキュメンタリーでテーマも重いんだけれど、これも見た方がいいよ。それにしても、人間って馬鹿だよね、本当に。アフリカの内戦に関するものを読むと、いつもそう思うよ」
 
 
 
1999年、内戦が続くアフリカ、シエラレオネ。
メンデ族の漁師ソロモン・バンディー(ジャイモン・フンスー)は、愛する家族とともにつましいながらも満ち足りた生活を送っていた。自慢の息子を医者にすることが、彼のささやかな夢。しかし、そんな穏やかな暮らしも、反政府軍RUFの襲撃によってたちまちのうちに崩れ去る。
家族と引き離されたソロモンが連れて行かれたのはダイヤモンドの採掘場。そこで掘り出されたダイヤがRUFの資金源となっているのだ。厳しい監視のもとで労働に駆り立てられていたある日、ソロモンは驚くほど大粒のピンク・ダイヤを発見する。このダイヤがあれば、家族を救い出すことができる───。彼は危険を覚悟で監視の目をかいくぐり、ピンク・ダイヤを誰にも知られない場所に隠した。
一方、そのダイヤの密輸を生業にしている男がいる。ダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)だ。ある時、密輸に失敗したアーチャーは、投獄された刑務所で思わぬ話を耳にする。巨大なピンク・ダイヤがどこかに隠されているらしい。そして、その場所を知っているのは、ソロモン・バンディーという男だけ。その刑務所には、政府軍によって捕らえられたRUFの兵士たちとともにソロモンも収監されていたのだ。
ほどなく釈放されたアーチャーは、行きつけのバーでアメリカ人ジャーナリストのマディー・ボウエン(ジェニファー・コネリー)と出会う。彼女が追いかけているのは、まさにRUFの資金源となっている“ブラッド・ダイヤモンド”の真相。アーチャーがダイヤの密売人であることを知ったマディーは彼に情報の提供を求めるが、アーチャーは固く口を閉ざす……。
  『ブラッド・ダイヤモンド』
http://wwws.warnerbros.co.jp/
blooddiamond/

2006年
上映時間
143分
監督:エドワード・ズウィック
出演:レオナルド・ディカプリオ 、ジェニファー・コネリー 、ジャイモン・フンスー 、マイケル・シーン 、アーノルド・ヴォスルー 、カギソ・クイパーズ

4月7日(土)より、サロンパス ルーブル丸の内ほか全国松竹・東急系にてロードショー
 
(C)2007 Warner Bros. Entertainment Inc.
 

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