「ファッションに関しては、『自分たちが着たい服が欲しい』という本当にシンプルな動機で始めたんですよ。で、やるならパターンからだと。僕は建築を勉強してきたんで図面引くのは大丈夫だろうと思ってたんですが、これが最初は全然上手く行かなくて。それって当たり前でのことなんですが(笑)。何度もやり直してやっと納得のいくものが出来るようになりましたね。一見、シンプルだけど着たときに良さがわかる、というのが僕らの服のコンセプト。そのためにはパターン、素材、縫製、そしてデザインのすべてをクリアしなくちゃいけない。それと、今の僕らは世界中のものを同時に比べることができるわけじゃないですか。だからアイテムによって工場も振り分けているんです。カシミアのニットはスコットランド、デニムは日本、カットソーはフランス、という具合に。言ってみれば“ニュークラシック”ってことです。トレンドを追うのではなく、誰のスタイルにも合う普遍性のある服を作っていきたい」(MASAYA) |
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こうした、新世代ベーシック、というものは彼らのホームであるパリより、東京の方が親和性が高いのではないだろうか。東京から世界に発信させれている『ストリートファッション』というのも、実は『新世代のベーシック』に他ならないのだから。 |
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「東京のストリートブランドって僕らからしたら、もうメジャーなんだよ(笑)。世界的な知名度も高いしね。彼らのような成功はなかなか難しいと思うんだ、正直。ただ、自分たちのスタイルを貫くためには、やっぱりビジネス的な部分も意識しないと。そうそう、僕がダフトパンクのエージェンシーのメンバーだから、KITSUNEのバックにはダフトパンクがついてるって思っている人もいるけれど、それは全く違うんだ(笑)。もちろん広い意味ではたくさんのサポートを得ているけれど、ぼくらは全くのインディペンデント」(GILDAS) |
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