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クリエーションとビジネス、現在はこの2つのバランスが取れていないとクリエイターたりえない気がします。しかし、日本のアートシーンを見る限りその部分をはっきり打ち出しているのは、村上さんしかいないような気がするのですが? |
M: |
「いや、世界でもいません。皆かまととぶってるんです。芸者ね。それに本当に儲かっている人は、そんなこと言わないで沈黙している。でも極東に住む僕らが西欧の芸者芸と同じじゃあ誰も振り向いてくれないんです。だからアジってる。エミネムみたいなもんです」 |
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実際にGEISAIから、松井えり菜さんのような世界に認められるアーティストを輩出しました。これはひとつの実績ですよね? |
M: |
「そうですね。彼女は今からも化けると思います。でも欲をいえば、登場のその瞬間に化け物みたいなアーティストにも出会いたい。でも発掘作業は始まったばかりなんで、アーティストの可能性はまだまだあると思ってます。今後もっともっと色んな人が出てきてくれれば良いですね」 |
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GEISAIはたくさんの作品を見れるだけではなく、描いた人とも会って話せるという点も魅力ですね |
M: |
「そうですね。やっぱり作品なので必ずその裏には人がいるので。アーティストって格闘家に似てるんですよ。ハングリー精神や、ある種のトラウマを持っている人がやっぱり残る。もう目が違いますから。そういう人が持っている気迫は、作品に絶対出てくる。あとは、競走馬の血統みたいな部分も絶対にあって。生まれた地域とか通っていた学校も関係あるかもしれませんね。例えば、九州や四国出身に良いアーティストが多いとか、専門は卒業してたらダメで中退じゃないとみたいな(笑)」 |
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最後にGEISAIにゴールがあるとしたら、どんなところにあると考えていますか? |
M: |
「繰り返しになりますが、戦後パリからニューヨークにアートの中心地が移っていきましたが、9.11以降はアメリカの求心力が弱まってきていてる。そうであればもう東京がアートの中心地になってもおかしくないと思うんです。カルチャーという面において東京は沸騰していると思うので、アートにもその可能性は十分あると思います。なので色々活動していき、本当にそういう時代を造りたい。東京がアートの首都を奪還したその時、GEISAIの役目も終わりなんじゃないか、と思いますね」───END |
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