FEATURE > AYUSE KOZUE

「デビュー前は、テイさんのイベントにゲストっていうカタチでパフォーマスしていたんですが、そのお客さんって、テイさんのDJを楽しみにしている人たちなわけですよね。それで、なんか『お邪魔します』って感じだったんですけれど(笑)。 4月のYELLOWでのイベントはそれまでとちょっと違って、もちろん、その日のDJだったテイさんのお客さんやSTUDIO APARTMENTの森田さん、☆TAKUさんのお客さんも来ていたけど、ちゃんと"鮎瀬 梢"の枠があって、そこでパフォーマンスできるというのが、快感でしたね。そのあたりから、少し意識が変わってきたかも……。
デビュー前と今では確かに変わってはいるんですよね。でも、それが何なのかは上手く言えない。今も学校に通ってるとか(笑)、時間の流れみたいなものは変わってないですけれど。ただ、自分が最初に作っていた曲って、まさか他人に聴かせるとか思っていなかったから。それがCDとしてリリースされて、いろんな人に届いているっていうのが不思議だし、状況としては一番の変化ですよね。本当に数人の友だちに聴かせて終わりだったものが、ラジオやTVで流れてるっていうことには、実はまだ慣れていないのかも。ただ、今の私は、例えば歌詞や曲、衣装とかが用意されていて、取材ではこんな風に答えて、みたいなことが一切なくて、『好きにやっていいいよ』って感じなんで。気まぐれっていうとヘンなんですけれど作りたいって思った曲を作りたいタイミングで作れるんでその意味では変わってないんです」

デビュー後の変化、たとえばアーティストとしてメディアを飾り、それまで接点の無い人種であったスタッフやブレーン(オヤジたちとも言う?)と頻繁に接するといった日常の変化に対して少なからず戸惑いがあるだろうという、こちらの予測は、あっさり裏切られ、むしろ“変わらないこと”に戸惑っているという印象だ。

けれど、もちろん“変わっている”。というより鮎瀬は“成長している”のである。

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