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THINK PIECE

KZA “D.A.E.2”

“コズミック・レジェンド” KZAによる4年ぶりのニューアルバム。

14 1/10 UP

photo: Satomi Yamauchi text: yk

 

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KZAさんはバーのような小箱から、それこそLOVE BOXのようなフェスティバルまで幅広い場所でプレイされていますが、現在の東京のシーンに関してはどのように感じていますか?
「個人的にはまた良い方向に盛り上がりつつあるように感じています。DJも多いし、トラックメイクをした方が良いと気付いて曲作りを始める人も増えてきていますからね。日本のシーンに行き詰まりを感じて海外に移住する人もいますが、日本人が海外で活躍する可能性が増えるという意味で、それはそれで良いことだと思います」
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最近のFORCE OF NATUREとしては、お二人それぞれソロとしての活動が目立っていますが、今後はどのように活動していく予定ですか?
「今は二人での制作はしていないので、当面はDJユニットとしての活動ですね。現状はソロで呼ばれることの方が多いですが、大きい場所になるとユニットとして声をかけられるので、そこはうまくバランスが取れているかなと思います。KENTは今サンプリングから離れた手法での曲作りに集中しているので、制作に関してはまたどこかのタイミングでやれればいいと思っています」

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アルバム中には1曲だけダウンビートのトラックも収録されていますが、かつてFORCE OF NATUREが制作していたようなヒップホップの楽曲に対する興味はありますか?
「いや、実は今またそちらの方にも改めて興味が湧いてきていて、作り始めているところなんです。昔BUDDHA BRANDのDEV LARGEとHELL RAISER CARTELというユニットを組んでいたことがあったのですが、AKEEM THE DREAMが最近リトルトーキョーというグループを始めてトラックを作ってほしいと頼まれたので、久しぶりにDEV LARGEと一緒にやろうかという話になっています。ヒップホップとはいっても最新の流行モノには興味がないので、クラシックな感じになると思うんですけど(笑)」
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ジャンルを横断する動きはダンスミュージックのシーンを活性化させる意味でとても重要ですよね。
「そうなんです。だからたまにヒップホップのパーティでもDJをさせてもらったりもしているんですよ。そこでヒップホップをかけるわけではなく、それに寄せたディスコやファンクなど自分ができる範囲でヒップホップの人にも四つ打ちの人にも響くものをかけるようにしています。今後もジャンルの枠にとらわれず、活動の幅を広げていければと思っています」

 

KZA 「D.A.E.2」

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