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Foster the People

ブレイク中のフォスター・ザ・ピープルに独占インタビュー

12 4/11 UP

interview & photo: Erina Uemura photo: Yoshika Horita(Tokyo photo)

2009年結成のロサンゼルス出身のポップロックバンド「Foster The People」。ファーストシングルのPumped Up Kidsが全米のティーンの心をつかみ全米ツアーは軒並みソールドアウト。1stアルバム「Torches」がグラミー賞2部門にノミネートされ、授賞式ではThe Beach Boysとの共演も果たした。大盛況だったジャパンツアー後のFoster The Peopleに独占インタビュ―を決行。

FOSTER THE PEOPLE

2009年10月からスタートした、カリフォルニア州LAを拠点とする3ピースバンド。メンバーは、Mark Foster(ヴォーカル、キーボード、ギター、プログラミング、パーカッション)、Mark Pontius(ドラム、パーカッション)、Cubbie Fink(ベース、バッキング・ヴォーカル)。2010年夏、口笛のメロディが印象的な「Pumped Up Kicks」が、世界中の音楽ブログを紹介する有名サイト「The Hype Machine.com」を中心に、テイストメイカー(早耳)のラジオDJなどを介して紹介されるようになり、英NMEは2010年ベスト新人バンド50傑の23位に選出された。


 

──
初めてのジャパンツアー、大阪東京を終えてどうでしたか。
Mark Foster(Vo)(以下: M )
「想像してた以上にエキサイティングだったよ。周りから日本のオーディエンスが曲と曲の間とても静かだって聞いていたけど、次に何をするか楽しみに待っていてくれるんだってわかって安心したよ。とてもマナーよくね。オーディエンスが僕らの事をすごくリスペクトしてくれてるのがわかったよ。僕らもものすごくエキサイトしたよ」

──
ジャパンツアーで最後に演奏した曲「pumd up kids」ですが、打ち込みのアレンジはいつから。
M
「数ヶ月前かな。ライブの最後でみんなの期待を良い意味で裏切ってハイエナジーなラストに持って行けるからね」
──
影響を受けたアーティストはいますか。
M
「特定のアーティストに影響を受けたというのはあまりなく、自分の好きなソングライティングのスタイルが今にいたってる。シンセをメインにしたバンドでnew order, joy division, yellow, blurなんかは良く聴いてたな。アルバムの大部分にシンセサイザーを使用しているんだけど、シンセは曲をかなりエレクトロニックな音にしていると思う。僕らのライブでは4~5台のシンセを使っていて、演奏したい通りの音を実現しているんだ。音作りに関してもそうなんだけど、シンセとギター両方使ってソングライティングしているよ。それ以前の8年間くらいはすべてギターで作っていたんだ。そのスタイルにちょっと飽きてシンセを使うようになったんだ。最近はピアノも使うよ。ピアノを弾くのがとても好きなんだ」

 

──
西海岸では音楽をやっていく上でどうですか。
M
「LA自体は競争の激しいエリアなんだ。LAの中でも色々な音楽シーンのコミュニティで分かれていて、仲間意識とかあまりなくそれぞれが競争意識を持って活動している感じがするよ。LAで音楽をやっていくってことは多くのコミュニティの中からのし上がって行かなければならないという厳しい場所でもあるよ」
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最近ではブルックリン発の若手バンドの活躍がみられますが、イーストコーストのミュージックシーンについてはどう思いますか。
M
「ニューヨーク自体はいつも音楽の発信の場としておもしろい場所ではあるけど、7~8年前の“The Strokes”や“Interpol”が出た頃の活気は感じられないな。逆に最近は“Best Coast”や“Local Natives”などの良いバンドは西海岸から出ているんだ」
──
去年はどんな1年でしたか。
M
「ものすごくめまぐるしいほど1年が早かったよ トータルで5週間くらいしか休みがなかったからね。家でゆっくりする時間も家族と過ごす時間もほとんどなかったくらいだよ」
──
グラミー受賞の知らせを聞いた時は?
M
「ちょうどツアー先だったんだけど、知らせを受けてシャンパンでお祝いしたよ。メンバーとシャンパンかけもやったくらい嬉しかったよ。クレイジーな出来事だったな」
──
"Don't stop (color on the walls)"のビデオについてですが、映画"Precious"の女優、ガヴォレイ・シティベと共演していますね。
M
「撮影場所は、LAの北西部に似ているペンシルバニア州のランカスターのパイローって場所で行われたんだ。撮影はとても楽しかったし、演技することも楽しかった。彼女はとてもユーモアがあってすばらしい人だったよ。彼女の出演してる映画も見たけどすばらしい女優だと思うよ」