───アーティストが「作品」として服を作る場合もありますが、PAMの場合はアートの要素もありながらも、あくまでファッションのフィールドで勝負しようとしてますよね。安易なコラボレーションではなく、自分たちのなかでアートもファッションも消化しようとしている。 |
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M: |
「ペインティングというのは一点物だし、値段もとても高くなってしまう。それに比べて洋服というのは、まず着ることを楽しめるし、値段も抑えられる、そこにメッセージがあればそれを受け取ることもできる。そしてそのメッセージは着てくれることで、あらゆる人に伝わっていく。とても面白いものだと思っているよ」 |
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S: |
「大きなブランドであったり、アーティストであったり、ある種、マスに向けたコラボレーションも面白いのだとは思う。ただ、私たちはとても小さいカンパニーだし、シッピングも自分たちでやっているくらいだし(笑)」 |
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───あなたたちは、マスマーケットで成功することを目指さないということですか? |
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S: |
「大きなマーケットを相手にすることはとてエキサイティングだとは思う。ただ、自分たちのこととしては全く意識してないですね。毎日仕事することが楽しいし、アイディアだってたくさんある。常に意識しているのは、前回よりも次のコレクションを良くしていくこと、それだけ。これまで洋服はもちろん、音楽やアート、あらゆる手法でPAMを表現してきたけど、それらの活動がようやく実を結んできたように感じるの。こういう活動も含めてPAMというブランドの存在感を強くしていきたい、そう思っています」 |
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───今シーズンの〈PAM〉は、どんなコンセプトで、どういう人たちに理解してもらいたいのですか? |
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