───PAMのグラフィックにはある種、宗教的な要素も感じさせることがあります。そのへんのアイディアやコンセプトは、どういった意図があるのでしょうか? |
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M: |
「見る物すべてから受けた美しさや感じたことをグラフィックに落とし込んでいるだけで、とくに意図やコンセプトがあるわけではないんだ」 |
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S: |
「彼はとても感受性が豊かでで、あらゆることに影響を受けやすい。それをグラフィックというカタチで表現できるの」 |
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───いわゆるアンダーグラウンドカルチャーのカルト的な部分、非常にディープな世界をコンテンポラリーに表現しているという印象ですが。 |
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M: |
「その通り。過去には学ぶことがたくさんある。ダダ、サイケデリック、ヒッピー、ヒップホップ、あらゆる年代にムーブメントがある。それらのムーブメントの行動そのものは違うかもしれないけど、精神的な部分は共通している。そのスピリットこそ、僕らが表現してきたことなんだ。ただ、僕らは同じスピリットでも、現代から未来に向けてやらないといけない、と思っている」 |
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───そのスピリットというものを、洋服という制限のあるもので表現するのは難しくないですか? |
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S: |
「私たちにはいつもたくさんのアイディアがあるんです。だから必要に迫られてアイディアを絞り出す、ということはほとんどない。もし、そのアイディアが無くなったときは、PAMが無くなるときなんじゃないかな。だから服作りをするうえで、ストレスを感じることはないんです」 |
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