「今回、ニック(ニコラス・タイラー)のエキジビションをコペンハーゲンで行なったというのは、イノウエ・ブラザーズというアーティストの兄弟ーー彼らは日系デンマーク人なんですがーーとのコラボレーションと言うか協力関係から生まれたものなんですね。エキジビションと言っても、オリジナルプリントを額に掛けるような、いわゆる“写真展”ではなくて、ニックの写真をかなり大きく引き延ばし、彼のテキストを添えてデザインしたポスター状のものを壁に貼る、という形式で。しかもオープニングは、クラブスタイルでニック自身がDJをし、観客はドリンクを持って踊りながら作品を観るという、かなりユニークな雰囲気で行ないました。リアクションは凄く良かったですね。実際、こういうクラブイベント的なパーティって今回のフェスのなかでは他には無かっただろうし」 |
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引き延ばした写真を壁に貼る際、鶴田が現地スタッフに要望したのは「とにかくキレイに貼らないでくれ」ということであったという。独自のクリエイティビティーを持つニック・タイラーにふさわしいエキジビションのスタイルはプロデューサーの鶴田自信も満足いくものであった。
「ニックのDJプレイは深夜1時から2時間くらい。当日、集まったのは約600人。本当にクラブでのパーティと同じ雰囲気でしたね。途中MCが入ったり、トランペット奏者が飛び入りで参加したりね。ニックの写真に囲まれながら、彼のプレイを楽しむという不思議な高揚感を味わえたイベントでした。このエキジビション、次はロンドンを予定しています。そしてその次は是非、東京でも開催したいと思っています」 |
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