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── まず、ハシエンダを知ったきっかけは? |
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倉石 一樹(以下:K) |
K: |
「当然、リアルタイムでは知らないんですけど、やっぱり音楽ありきかな。ハシエンダでライブをやった人達の音楽が好きだから知ったという感じです。だから当時のいわゆるオシャレピープルたちが集っていたパーティ事情とかはよく知らないんですよね」 |
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── ちなみに好きなミュージシャンって? |
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K: |
「ストーン・ローゼスやプライマル(スクリーム)。あとハッピーマンデーズも好きですね。ちなみにセックス・ピストルズも最初の頃、ここでライブをやったらしいですよ。それこそ30人~40人しかお客さんが入らないぐらい初期ですけど。その観客の中にはニューオーダーのメンバーもいたとか。あと、最近でいえば、今年のフジロックにも参加したシミアン・モバイル・ディスコなんかも、ハシエンダで演奏していたミュージシャンっぽくて良いかなと。今流行ってるニュー・レイブもセカンド・サマー・オブ・ラブの流れを感じるし、なんかこの辺の音楽がまた盛り上がりそうですね」 |
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── もうひとつのハシエンダのポイントとなる、独創かつ確信犯的なヴィジュアル・プレゼンテーションについては? |
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K: |
「音楽とデザインの蜜月な関係って、今でこそ当たり前ですが、80年代当時に、きちんと明確なコンセプトに基づいてビジュアルを提案していたのは、ハシエンダが最初ではないでしょうか。そう考えるとやっぱりピーター・サヴィルの影響ってすごい。ニューオーダーのジャケットやハシエンダのフライヤーといった彼の作品は月日が経ってもまったく色褪せない。それはシンプルだけど印象深いからでしょうね。」 |
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