THINK PIECE > UNIQLO
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実際、“UNIQLO Soho NY”では、ジャパニーズポップカルチャープロジェクトと呼ばれる永井豪のアニメキャラ、森山大道の写真作品、ヒロ杉山=エンライトメントによるグラフィックをフィーチャーしたTシャツシリーズをはじめ、エド・ツワキ、五木田智央らの作品を使ったショッピングバッグなど、いたるところに日本人アーティストの手によるクリエーションが見て取れる。こうした日本発のクリエーションがNYの地でどのように捉えられるのか。
日本国内に巨大なマーケットを持つアパレルメーカーであるUNIQLOのNY進出は、確かに、日本経済のトピックとしても少なからぬインパクトを持つであろう。しかし、やはり事の本質は日本のコンテポラリーなカルチャーを輸出するという文化的な側面において、今後、大きな意味合いを持つはずである。少なくともこの野心的な試みを、ちっぽけな“ギョーカイ”の内輪受けで終わらせてはならない。
オープニングパーティでは“鉄人シェフ”森本正治によるジャパニーズフードに長蛇の列ができ、ファンタスティック・プラスチック・マシーンのDJは、パーティ会場にダンスフロアの熱気をもたらせた。まずは第一関門突破か。
しかし、“UNIQLO Soho NY”がTOKYOカルチャーのメッカとしてNYに根付き、TOKYOクリエーションの最前線として機能し続けてこそ、このプロジェクトの価値がある。それゆえ、このプロジェクトの評価は10年後、20年後に下されるだろう。
それにしても、NYを相手に真剣勝負を仕掛けていったユニクロと佐藤可士和に、そしてその意気込みに賛同し惜しみなく自らの才能を提供した片山正通、田中知之らをはじめとしたクリエイターたちに、惜しみない拍手を送りたい。
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