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ファッションブランドのショップが軒を連ねるニューヨークSOHOの中心地に
一際目を引く巨大ストアがオープンした。“UNIQLO Soho NY”。
ご存知「ユニクロ」が世界進出の旗艦店として立ち上げた全く新しい
コンセプトのショップである。
 
UNIQLO Soho NY
ユニクロ ソーホー ニューヨーク店
546 Broadway,NYC

Opening hour
Mon-Sat : 10AM-9PM / Sun : 11AM-8PM http://www.uniqlo.com/us/
http://www.uniqlo.com/jp/

まず、驚かされるのがその大きさ。ちょっとした百貨店くらいはあろうかというビルのうち、ユニクロの売り場は地下1Fから地上2Fまでの3フロアを占める。
この広大な売り場をカラフルなアイテムが整然と並び、埋め尽くすさまはまさに圧巻。現在のTOKYO的ファッションを美意識として的確に捉えていると思う。
それは同時に、この“UNIQLO Soho NY”プロジェクトのクリエイティブディレクターである佐藤可士和の美意識でもあり、まさに我々が普段目にするリアルタイムの“TOKYOの美意識”と言っても良いだろう。
この“TOKYOの美意識”とユニクロのもつ本質的な価値観を具現化したモダンなインテリアデザインはワンダーウォール・片山正通の手によるもの。
ショップ内の空間を大胆に切り取りながら、室内に透明感を与える照明とガラス、クリーンで知的な印象を与えるウッドとステンレスのバランス感、エントランス付近でインパクトを放つ“回転式ボディディスプレイ”、このビルにもともとあった壁を残しその前に置いたガラスに照明をあてることにより、モダンな空間を印象づける"ヒストリーウォール"など、片山的スタイルが見事に“TOKYO”と“NY”を繋いだといえる。
ところで私が繰り返し言う“TOKYOの美意識”、あるいは“TOKYO的なもの”とは何だろう。あるいは、そうしたものが本当に存在するのだろうか。
この“UNIQLO Soho NY”が我々に突きつけているものとは、まさにその“TOKYO的なものとは何か?”ということであり、同時に、“TOKYOのクリエイティブは世界に勝てるのか?”という問題提起を含むものである。つまり、“COOL JAPAN”などとも呼ばれる世界各都市での日本ブームに、日本のクリエイターたちが正面から応えるにはどうすればよいのか、ということだ。
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