THINK PIECE > Nick Wood×Shinzou.jp
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マンガと音楽を融合させオンラインで配信する、という新しいエンターテインメントの手法を示した“Shinzou.jp”によるWebコミック『シネステージア』。ディレクターであるNICK WOODを筆頭に多彩な才能を集結させたこの画期的なプロジェクトは、マンガ、音楽、そしてインターネットをリンクさせることによって、それぞれの分野において新たな価値観を作り上げた。
そして迎える12月14日配信の最終話。いよいよ大詰めを迎えた” Shinzou.jp”の全貌に迫る。

19歳の時に、ジョージ・マイケルを発掘したディレクターとして知られるマーク・ディーンに見出されヴァージン・レコードと契約。以来数多くの作曲、プロデュース活動を行ってきた。1987年には昔からの友人であるサイモン・ル・ボン(元DURAN DURANヴォーカリスト)と共にドキュメンタリー映画「ドラム」のサウンドトラックを手掛け、それをきっかけにロンドンにSynという事務所を設立。その後、日本のポップアーティストへの楽曲提供も行い、数々のヒットを生み出し1991年には日向直子を加え東京へ拠点を移す。自身名義のフルアルバム、1000曲を超えるCMソング、そして映画音楽の製作など、その才能を多方面で発揮している
 
漫画家、ミュージシャン、Webデザイナーなどが集結したクリエイターチーム「Shinzou Sound」がプロデュースするプロジェクト。『シネステージア』という” 共感覚”をコンセプトとしたコミックを軸に、そのストーリーにインスパイヤされたオリジナルの楽曲やその作曲風景、そして世界中のDJがセレクトした楽曲のプレイリストなどがiTunes Music Storeを通じて配信されている。全10話で構成される『シネステージア』は、2週間毎に更新されており12月14日にいよいよ最終話を迎える
http://shinzou.jp/
─── まずニックさんはこの「Shinzou.jp」というプロジェクトにおいて、具体的にどのような役割を担っているのでしょうか?
NICK WOOD(以下N)
  「マンガをインタラクティブに表現するというようなアイディアから始まって、杉原エンカ(=シネステージアを描いている漫画家)さんをサポートしていったり、もろもろのスケジュール管理など、このShinzou.jpというプロジェクトに関わる製作スタッフを総合的にまとめていくのが私の役割になっています」

─── マンガをウェブ上でインタラクティブに表現するという方法は、ニックさんが思い付いたことなのでしょうか?それともそのアイディアを具体化していくという役割だったのでしょうか?

N: 「クリエイティブな方面に携わる様々な人とのミーティングの中で、このアイディアが出てきました。そしてそれを具現化するにあたって各分野のスペシャリストたちを1つのチームとしてまとめていくことが僕の役割ですね」

─── 元々、日本のマンガには興味があったのですか?

N: 「18年前から日本に住んでいるのですが、マンガというものは無視をすることができない文化だと思います。でも私は、日本語を読めないので実際に内容まで把握できませんが、絵のすばらしさなど芸術としてリスペクトしています」
 
─── それをウェブ上で音楽とリンクさせていくという手法は、世界的に見ても例がないことなんじゃないか、と思うのですが?
N: 「だと思います。私は音楽家なのでマンガのスペシャリストではありません。しかし、このアイディアは本当に革新的だと思ったし何としても具現化させていかなくては思いました」
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