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「僕が大好きなアルバム、まず、それで満足」

ポロ ラルフ ローレンは、1967年の設立以来、度重なる成功を重ね、世界でもっとも有名なファッションブランドのひとつとしての地位を不動のものとし、40年近い歴史において常に意欲的なチャレンジを試み、着実に勝利をおさめてきた。 その最新の長期戦略プランが、アジア圏だけでなく世界的にも重要な市場として位置付けられる、東京における初のフラッグシップストアのオープンである。

舞台となるのは、数々のラクジュアリーブランドがひしめく超激戦エリアの表参道。あまりの期待からか様々な噂が飛び交ったが、開店前日の3月29日、ラルフ・ローレン会長兼最高責任書や各界の著名人が一同に集まった盛大なレセプションパーティの場で、ついにその全貌が明らかとなった。

ラルフ ローレン社においても最大規模とされる2200平米の店舗は、すべてが圧倒的なスケールを誇り、来場者達を完全に魅了した。ボーザール美術(古典的装飾様式)にインスパイアされた外観は、そうそうたるスーパーメゾンのブティックが立ち並ぶ青山界隈においても、明らかに一線を画す存在感を主張し、我々にラルフ・ローレン氏が体現する上流階級のヴィジョンを認識させるには十分すぎるほどの出来であった。このテンションを維持したまま店内を眺めてみると、これまた多くのドラマティックな発見をさせられる。ヴェネツィア様式の漆喰の壁や天井、フランスやオスマンの石灰石から成る美しい柱や回廊などなど、隅々までが想像を遥か上回る美しさを保有している。

なんといっても、今回の目玉にしてブランドの底力を確認できるのが、これまでにないほど充実した商品構成である。そもそもラルフ ローレンは、従来ではありえなかった画期的なネクタイ、他では類を見ない数のカラーバリエーションで打ち出したポロシャツなど、爆発的なヒットアイテムを世に生み出し、ファッション史にその名を刻んだ実績がある。強いては、氏が創りあげたファッションアイテムは、アメリカへの深い愛情と最上のエレガンスが込められており、オリジナルのアメリカンウエアを超え、誰もに愛される世界共通のコミュニケーションツールとさえなっている。つまりは、商品力こそが至上の武器なのである。
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