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まず、CRUE-Lのコンピレーションについてお伺いします。この企画は瀧見(憲司・クルーエルA&R)さんからオファーがあったんですか? |
カヒミ・カリィ(以下:K) |
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「はい、そうですね。細かい制約もなく、『自由に選んでくれてかまわない』と言ってもらっていました。ただ、私はCRUE-Lの設立当初から知っているからかもしれませんが、どちらかというと最近のものより初期のものを意識して選びました。 |
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そのなかで選んでいった曲が初期のものから最近のものまで、全部で18曲。CRUE-Lの持っているエッジィな部分だけでなく、ソフトでスタイリッシュな部分もあり、その両方のバランスがうまくとれているように感じます。実際、カヒミさんが思うCRUE-Lのイメージはどのようなものなのですか? |
K: |
「私はCRUE-Lができる以前から瀧見さんと仲良しだったので、“CRUE-L=瀧見さん”というイメージがまずありますね。あとは、どうだろう。やっぱり私のデビューするキッカケになったレーベルなので、どうしても客観的に見れない、というのがあるのですが、瀧見さんが1人でゼロからスタートして、インディペンデントだけれど面白いアーティストを集めて、その人たちが制作しやすいような環境を提供するというか、一緒に作り上げていく、そういう自由なイメージがありますね。ジャンルにとらわれない、という意味でもとても自由な雰囲気を感じます」 |
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CRUE-Lが立ち上がったことは、カヒミさんにとってもキャリアがスタートするキッカケでもあったと思うのですが、15年前の当時のことはよく憶えていますか? |
K: |
「CRUE-Lのイメージにしても、私自身にしても、特に私はこんなに長くアーティストを続けるとは思っていなかったんですよ。本当に音楽が好きで、周りに小山田(圭吾)君だったり…、そういう才能のある人に囲まれて、誘われて、おもしろそうだから1度か2度くらいやってみよう、と。それからCRUE-Lの方も、最初は同好会的のような感じだと思っていて。こんな本格的に15年も続いていくとは、思ってもみなかったですね。振り返ると、とにかく楽しいというのが一番強くて、とてもやりがいがありました」 |
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やりがいとはどんな感じですか? |
K: |
「私は最初スタッフとして関わっていたんです。瀧見さんと会った頃は、カメラマンとして写真を撮っていて、アーティスト写真を撮ったり、アートワークの手伝いをしていたんです。けど、自分でも歌うことになって、演奏してくれる人 もみんな友達で、全部みんなで一緒にやっていた。なんでもできそうな、そんな雰囲気でした」 |
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カヒミさんにはアーティストでありながらも、自身をプロデュースするプロデューサーとして優れている印象があります。それはレーベルが立ち上がる瞬間にその現場にて、スタッフとしても参加していたということも関係あるのでしょうか?例えば自分が被写体となったときこういうビジュアルが作られるだろうと自分の中でイメージしたりしますか? |
K: |
「それはあるかもしれないですね。レンズはこのくらいで、この辺だから、こんな感じで写っているのかな、と。クセになっているというか、そういうことを想像するのが好きです。プロデュースしようという感じではないんですけど、自分のことをレンズ越しで見ている、そんな感覚はあるかもしれません」 |
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今回のコンピレーションアルバムでも、カヒミさんの持っているプロデューサーとしてのバランス感覚みたいなものが感じられます。独断と偏見のようだけど、どこかで聞き手を意識しているような…。 |