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そういえば、たしかに今作ではギター感が増しているように感じられますね。 |
J: |
デビュー作を作っているときから、”たぶん1年後2年後は、もっと成長しているだろうな。もっといいものができるだろうな”と思いながら作っていたのが正直なところなんだ。そういった意味でも、この3作は3部作ととらえていて、1作目を作るときにすでに3作目をイメージしていたし、自分の一番いいギタープレイになっているんではないかと予想していた。もちろん今までのが駄作というわけではなくて、そのときに一番イイと思える作品を作ったけれども、最終的にいま3作目にきて、一番ギタープレイが成熟した作品だとは思う。 |
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ところで、CDジャケットの中写真でもネイバーフッドを着ているし、ハニカムブログにもネイバーフッドを訪れた様子をアップしていましたね。ネイバーフッド始め、日本のファッションブランドが好きなんですか? |
J: |
ひと昔前の日本といえば電化製品の新しい物をゲットしに来るって感じもあったけど、今の日本のファッションは、それと同じで常に目新しい物があって、アメリカに持ち帰っても新しさが伝わるものではないかなと思う。 |
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どうやって情報を得ているんですか? |
J: |
例えば(藤原)ヒロシさんとか、日本に友だちも結構いるので、彼らに聞いたり、あとはインターネットとかで常にチェックしてるよ(笑)。ネイバーフッドはもちろん、Wタップス、ヴィズヴィム、SVG、アンライバルあたりが好きだね。ただ最近思うんだけど、ブランドによってはあまり露出されすぎたくないポリシーのブランドもあるよね。それなのに、ポップスのアーティストである自分がブログに書いてしまったり、インタビューで応えてしまったりすることによって、せっかくのブランドイメージが崩れていってしまってはいけないなと。熱狂的なファンや子どもたちが日本に大挙押し寄せて、大量に買って帰る。そんなことにならないように気をつけないとね。 |
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かなり日本が好きなんですね。 |
J: |
そう。学生の頃、語学留学で1ヶ月だけ住んでいたこともあるしね。たしかオダワラだったかな。いい街だったよ。プライベートでもよく来るよ。実は1月に遊びにきたんだ。そのときはショッピングして、ウイスキー飲んで、神戸牛食べた。オイシイデスネ。日本は世界で唯一、理由がなくても行きたくなる国なんだ。別世界のような感覚にとらわれるんだよ。非常にカラフルで、音楽的で、アーティスティック。革新的なのにかつリラックスできる。まるで自分が音楽を聴いているときのような感覚になれる、それが日本なんだ。 |
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このインタビューの直後に行われたライヴでは、インタビュー時と変わらぬラフな姿で登場。会場となった恵比寿ガーデンホールには、グラミーアーティストを間近で見られるとあって、黄色い声援を浴びせる若い女性ファンからギターフリーク、はたまた外国人まで幅広い層のファンが押し寄せた。豪華バックミュージシャンとともに奏でられる“ジョン・メイヤーサウンド”は、ファンの期待を上回る完成度。ハスキーなヴォーカルはもちろん、卓越したテクニックと成熟した感性によるギタープレイを惜しみなく聴かせ、1時間半弱という短い時間ながらも充実のステージパフォーマンスを披露してみせた。 |
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