『Daughters』でグラミー賞を獲得。一躍、時の人となるが、それ以降、自身の活動と平行してエリック・クラプトン、B.B.キング、バディ・ガイ、ハービー・ハンコックなどの重鎮、さらにはカニエ・ウエスト、ディクシー・チックス、アリーシャ・キーズといった同世代の気鋭のアーティストとも活動し、深みを増している。スティーヴ・ジョーダン、ピノ・パラディーノとジョン・メイヤー・トリオを結成し小規模な会場をツアーで回るなど、グラミー賞アーティストという肩書きに溺れない活動をしている。ハニカムブロガーでもある。
http://blog.honeyee.com/john/ |
グラミー賞を取ったビッグアーティスト、ジョン・メイヤーがライヴでの来日を果たした。シンガー・ソングライターでありながら、優れたギタープレイで魅了するピュアな音楽。実はハニカムのブロガーとしても参加している親日家なのだ。日本のファッションシーンを熟知し、友人も多いという。そんな彼のライヴ感、そして大好きだという日本感に迫った。 |
|
─── |
今作は、政治などの大きなテーマが歌詞に込められています。何かきっかけはあったんですか? |
JOHN MAYER ( 以下 J ) |
|
政治に関して歌っているとか、難しいことを歌っているつもりはなくて、それこそ、恋愛の感情を歌っているかのように、今の世の中のことを感情にあらわしてみたら、たまたまこういう内容になったんだ。いつもアルバムを作るとき、こういった内容にしようっていうのは考えずに、基本的に1曲1曲取り組んでいるけど、今回はアルバム全体がひとつの物語になるように選んだんだよ。 |
─── |
昨日はライヴお疲れさまでした。今日もこれからありますが、日本のファンはどうでしたか? |
J: |
I love playing for japanese audience! 非常に反応がいいというか、自分がやっているひとつひとつのことをすべてしっかり聴いていてくれるし、観てくれる。自分たちの音楽を本当によくわかってくれていると感じるよ。 |
─── |
ライヴで表現しようとしていることって何ですか? |
J: |
お客さんが驚くようなことをやりたいね。何かハプニングや面白いことがあったときに、ステージ上だけではなく、お客さんも一緒に体験できるようなステージングを創造していきたい。このアルバム『Continuum』に関しては、まずアルバムが出発点みたいな感じで、ライヴにつながっている。原曲のパート2みたいな感覚だね。 |
|
|
─── |
そういえば、ジョン・メイヤー・トリオとして小会場などでライヴをやっていましたが、そういった経験は、ご自身のライヴ感に何か変化をもたらしましたか? |
J: |
ちょうど今日、偶然レコードショップで久しぶりにジョン・メイヤー・トリオのライヴDVDを見て、そのとき自分たちがいかにアグレッシヴに取り組んでいるかにビックリしたんだ。いま思えば確かにそうだったな。自分で感動した。いかに自分の演奏のレベルが高かったか。いま、たぶん同じようには弾けないと思うんだけど、そこまで到達できるように、もっと訓練をしていかなければいけないと、マジマジと感じさせられたよ。メンバーのスティーブとピノには、音楽と自分の結びつけ方を教えられた。音楽を通して自分を表現するというやり方を教えてくれたんだ。とにかくトリオをやったおかげで、自分のキャリアも次のステップに行けたかなと思うんだ。 |
|
|