1月31日、パリ・メンズコレクションの最終日。エディ・スリマンによるディオール オム2006-07秋冬のコレクションが発表された。 今回の会場は16区、ブローニュの森の近くに位置するパリ・テニス・クラブである。
集まった各界のセレブリティにフラッシュが焚かれ騒然としていた会場だが、開始直前になると会場の照明はゆっくり落とされ静まる。ランウェイの奥にぱっと大きな炎が灯され燃え上がる。その炎のほのかな明かりの中イギリスの若いバンドEIGHT LEGSの「THESE GREY DAYS」が流れ、一人目のモデルがゆっくりと歩いてくる。
薄暗いランウェイの中、取材陣のカメラのフラッシュによって照らし出されたのは、スーパー・クラシックなディオール オムの誕生だった。フォーマルなスワローテイルのジャケットに、ウィングカラーのシャツ、アスコットタイ。 |