高木完 × 東京弐拾伍時
東京弐拾伍時、初のミニアルバムリリースを機に実現したレジェンド対談。
15 7/28 UP
photo: Kentaro Matsumoto
text: yk


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- 『TOKYO 25:00』を作り終えて、皆さんの感想を教えてください。
- S-WORD「自分がやられた90年代へのオマージュを含みつつ、”今”を表現できた作品になったと思っています。それから、日本のヒップホップも今は20年、30年という歴史ができて、かつてのネタやパンチラインを引用するような、二次的なサンプリングができるような厚みができてきたのかなと改めて感じることができました」
- DABO「HAZIMEは特に何も考えず面白いことをやろうとして、って言いますけど、このアルバムはHAZIMEが作った土台に僕ら4人のラッパーがそれぞれの意味付けをしていった作品なんです。90年代のヒップホップを聴いている人たちは、どうしても旧譜を聴き漁るしかないじゃないですか。そんな中でこれはリリックやラップの仕方で90年代のフレーバーを匂わせつつ、サウンドは完全に現在進行形。それから、若い頃に自分たちが実際に聴いてやられた、

- 世の中に対する問題提起をするようなラップの世界観が満載だなと感じましたね」
- SUIKEN「まず、HAZIMEがよく仕切ってまとめてくれたなと思います。今回はミニアルバムですけど、もっと長く聴きたいなとも感じました。あと、単純にもっと出番ほしいなって(笑)」
- MACKA-CHIN「自分はいつまでも現役でやり続けたいと意識しているタイプなので、懐古主義にはなりたくないんです。常に”今”でありたいし、アップデートしていきたい。若い頃は若い頃に思っていたことを歌ってきましたけど、このアルバムでは、全員40歳になった今の俺たちが思うことを等身大で表現できたんじゃないかなと思います。理想としては、このアルバムが日本語ラップ好きだけでなく、洋服屋の店員とかにもかっこいいと思ってもらえたらいいなと思いますね。”40歳でラップ!?”とか言われたらそこまでなんですけど(笑)」
- DJ HAZIME「良い作品ができたなと思いますよ。作っている側からすると、完成までに何度も聴いているので、発売する頃には飽きてしまうこともあるんですけど、これは今のところまだ飽きずに聴けています。完成後にどれくらい長く飽きずに聴けるかというのが、自分の中で良い作品かそうではないのかの指針になっているので、そういう意味でも良い作品だなと。僕らはヒップホップやラップが好きで集まった初めての友達なので、喧嘩もしないし楽しいまま今までずっとやってきているんですよ。なので、それをこれからもずっと続けていきたいと思います。後輩や先輩に、またシーンに向けてと気負うのではなく、最初にヒップホップを共通項に集まった頃と同じ気持ちで、自分たちが面白いと思うことをやり続けていきたいですね」
東京弐拾伍時『TOKYO 25:00』
2,000円[税抜]
発売中
01.24:59
02.東京弐拾伍時
03.OLE OLE オレ
04.Time Check
05.ラン(乱)ナーズ・ハイ
06.Lucifer's Out feat.AKLO
07.時間ヨ止マレ feat.MURO&PUSHIM