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THINK PIECE

Aurora Acoustic 「Harmony of the Spheres」

井上薫+小島大介によるAurora Acousticが、ニューアルバムとベスト盤を同時リリース。

12 10/19 UP

photo: Lica text: yk

 

──
アルバム全編を通して、良い意味でシーケンスされ過ぎていないハンドメイドな暖かさがありますよね。PCだけで完結するデスクトップミュージックが全盛の中で、逆に新鮮に感じました。
I
「今回のアルバムでは小島の家のホームスタジオで録音したり、知り合いの家でゲストミュージシャンとして参加してもらっているCitiZen of PeaceのIGNATと三人でマイクを並べて録音したりしたので、そういう意味での暖かい雰囲気はでているかもしれませんね。またクリックを聴きながらとはいえ人間の手で弾いているので、そこに生じるズレが独特のグルーヴを生んでいるのだと思います」
──
これまで活動の集大成としてベスト盤がリリースされますが、どういった基準で選曲されたのですか?
I
「純粋に選曲家として、これまでのレコーディングその時々で良かった瞬間を僕なりに抽出して、今聴いても新鮮に思える曲を選びました。眠っていた音源にもう一度意味合いが与えられるように心がけましたね」
──
個々で音楽活動をされているお二人にとって、Aurora Acousticとはどのような場所ですか?
K
「もう何年も週一で集まってやっているので、もはや部活です(笑)。深く考えることはなく、ミーティングしたりギターを弾いたりしながら、徐々に気分が乗ってきた時に曲ができる感じですね」

I
「僕にとってはライフワークの一つとも言えるかもしれません。今僕は12弦ギターを担当していて、なかなか上達しないのですが、それが微かにうまくなったと感じる瞬間があるんです。僕はAurora Acousticでバッキングアルペジオを主に担当しているのですが、12弦でアルペジオを弾くと独特の響きがあるので、その追求を自分に課していますね」
──
10年近くユニットを続けてこられて変わった点、変わらない点はありますか?
K
「これまでは音源とライブが別物として切り離されていたのですが、ここにきて一つのパッケージとして打ち出せるようになったことが大きいと思います。これまでのインタープレイ的なセッションは残しつつも、よりアルバムの音源に忠実に、再現性のあるライブをすることに気持ちが向いたことで、今までぼんやりとしていたAurora Acousticというユニットの個性や役割が、ようやく自分達の中で明確になってきたんです」

 

「Harmony of the Spheres」

SEEDS AND GROUND
2,310円[税込]
2012年10月24日(水)発売
amazon

 

「The Light Chronicles(Best Of Aurora Acoustic)」

SEEDS AND GROUND
2,310円[税込]
2012年10月24日(水)発売
amazon

 

Open Spheres at CAY
Aurora Acoustic "Harmony of the Spheres" Release Party

日時:2012年10月25日(木) 18:30~
料金:前売り2,500円/当日3,000円
https://www.spiral.co.jp/e_schedule/detail_311.html

Live:
Aurora Acoustic
CitiZen of Peace
Pepe California
DJ:
Calm
Hajime Murayama