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THINK PIECE

THE FLAMING LIPS

Wayne Coyne interview at ACL 2010

10 11/17 UP

photo&text:Erina Uemura edit:Detz Matsuda translation:Matthew Chase

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そういう時のモチベーションはどう保っていますか?
「これまで話してきたように、何かをやろうとする時、残酷なくらい正直に表現する勇気が生まれることがある。でも自分の行動を後で後悔する。ぼくらの『Do You Realize』の歌詞の一行に"Do you realize everyone you know will someday die?(お前が知ってる人間が全員いつか消えてゆくか気づいてた?)この一行がみんな好きだけど、初めて歌ったときにStevenにどう思うか聞いてみた。シンプルすぎたり、残酷すぎたり、詩や表現が良くないかもしれないと考えていた。でもStevenが『その一行は最強だぜ』と言ってくれたんだ。自分は何だか分かんない。一歩下がって自分を見ることができない。何がいいか悪いかユニークか分かんない。今になって分かる。みんなが気に入ってくれて嬉しい。でもとにかくやってみて、どうにかうまくいくように祈るしかない」
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2002~2005頃のツアーではあなたは前アメリカ大統領ジョージ・ブッシュに対する批判的思いをステージ上で語っていましたが、ブッシュ政権からオバマになって今のアメリカ国家についてどう思いますか?あなたにとって良い方向へ変わりましたか?
「やっとブッシュが大統領じゃなくなって安心したよ。オバマの賢いところが大好きだね。色々政治についてステージで語ってたけど僕は政治家にはなりたくないね。政治家として彼の一部は現実じゃなくていいと思う。でも好きだよ。ブッシュは差別主義的で修復出来ない程の多くの傷跡を残した。彼の考え方は人々にしみついて取り除くのに時間かかるだろう。新しいことを受け入れることを恐れる人もいるしね」

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あなたのファッションについてお聞きしたいのですが。
「僕に着れる服が少なくなってきた。歳を取ると、違和感があるの。でも本気だと思われたい。ラッキーなのは、たまにこういうスーツはそのままぴったりフィットすること。いいテーラードも手伝ってくれたりしているよ!でもシャツを自分で選んでも普通に着れるよね。これも高くない、数百ドルくらいかな?ちょうどいい」
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話は変わりますが、来日する予定ですね!
「そうだよ! ジャパンが大好きだ。香港とかシンガポールは行ったことないけど日本は素晴しい。もう大好きだ、美しい国で人間も穏やかで優しい。日本人からいろんなことを学んだ。日本人みたいな人になりたいね!」

 

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日本のライブで何か特別なことをする予定はありますか?
「まだ分からない。限界がもちろんある、言語の壁とか。例えばアメリカだと言葉が通じる。ジョーク言ったりしてね。でも言葉の通じない大勢の観客を前にする時には少し限界がある。特別だけどね。新曲もいっぱいだし良いものがたくさん。今度は室内だし、できることがいくつかある。レーザーショーとかも可能。会場にいるだけで特別。ファンと同じ空間で同じ時間を過ごすのがとても大事。会話もするし、ショーの前後必ず外出して、時には数百人の人と話して、ファンの意見を聞くのもいい気持ち。ショーの準備とかライブをやるのもすごく好き。日本に行き、そして日本の人々と同じ時間を過ごすことが大好きなんだ」
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あなたの奥さんは、あなたたちのツアーを撮影した写真集を発表しましたね。
「今までに何冊か本は出したことがあるんだ。バンドの行動を全て記録してた。小さいブックレットを作り始めて、中にファンの写真とかバンドのパフォーマンス姿とか日常のことも。本の約1/3はショーに来る変わったファンたちが載っている。半年おきに本を出しているから、もし派手な格好でショーに来れば、この本に登場できるかも知れないよ! それって楽しいよね!」