Charlotte Gainsbourg
私の歌う『カラー・カフェ』を父も気に入ってくれるといいけど…
シャルロット・ゲンスブール、初の来日公演を目前に語る
10 10/14 UP
photo: Autumn de Wild text: Shoichi Kajino special thanks: Yoko Yamada

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- 女優としてのあなたは、数年前からハリウッドも含めた「インターナショナル」な立ち位置にいて、歌手としてのあなたがそれを追っているようにも映りました。
- 「ハリウッドの作品に出ていることは確かだけれど、そのせいで最近フランス映画に出られていない気がしているの。自分の言葉で、自分の国で、自分の文化の中で映画を撮ることを恋しく感じているわ。一番最近公開された"l’arbre"はフランス人の監督の映画ではあったけれど、オーストラリアでのロケだったし、英語で演じていたから、フランス映画を撮った気がしなかった。これからはしばらくフランス映画に出たいと思ってるの」
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- その活動の場の広がりでようやくあなたが歌手として日本のステージを踏んでくれることに興奮しています。すでに何度か来日はされていますが、あなたにとって日本はどのような印象の国ですか? また日本のコンサートで期待していることは?
- 「日本は、何回か行ったことはあるけれど、いわゆる自分のファンという人たちにあまり会ったことがなかったから、今回初めて私の音楽を聞いてくれている人がどんな人なのか、しかも日本は遠い国なので、どんな人たちが来てくれるのか本当に楽しみなの。やっと実際に会える、顔が見えるのよね! とはいえ、人が来てくれるかどうかはわからないけれど(笑)」

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- BECKは熱心なお父さん(セルジュ・ゲンスブール)のファンとして知られていますが、彼の作る音にお父さんの影、影響があると感じましたか?
- 「そうね、今回のアルバムの中ではパーカッションや女性コーラスなんかの陽気な感じが、私としては父の面影を感じたところね。でもベックはそのことを口にするようなことはなかった。彼はとても繊細な人なの。言葉にしなくても共通の認識としてあったような部分が多いかも知れないわ」
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- 今回のコンサートでは「IRM」のレパートリー以外にお父さんの「カラー・カフェ」のカヴァーをしているというのが話題になっていますが、お母さん(ジェーン・バーキン)もカヴァーしているこの曲を選んだのは?
- 「今回のツアーで父の曲は2曲歌っているけれど、『カラー・カフェ』は陽気なところ、お祭り的なところがステージに向いていると思って。なにしろ歌っていて楽しいの。それにこの曲を演奏するたびに、客席が大合唱になるんだけど、その様子はステージから見ると圧巻なの。私のバージョンを父も気に入ってくれるといいけど」
シャルロット・ゲンスブール JAPAN TOUR 2010
東京
2010年10月24日(日)
東京国際フォーラムホールA
OPEN 17:00/ START 18:00
TICKET S席 ¥7,500 A席¥6,500(全席指定/税込)
[問]クリエイティブマン TEL:03-3462-6969
大阪
2010年10月26日(火)
大阪IMPホール
OPEN 18:00/ START 19:00
TICKET¥7,000(オールスタンディング/税込)
[問]キョードーインフォメーション TEL:06-7732-8888
http://www.creativeman.co.jp/artist/2010/10charlotte/