I: |
「移り変わりが早い気もしますからね、このマーケットは。そこに関しては、柔軟に、という考えです。こんなことを言うと誤解を招くかもしれないけれど、僕らは、まず企業として強くなりたいんです。ファッションというのは、柱ではあるけれど、あくまで事業のひとつ、というか」 |
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F: |
「そう? でもいわゆる“起業家”とは雰囲気が違うけれど」 |
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I: |
「それは、ヒロシさんがそういう風に見てくれているからでしょう(笑)。あと、僕個人というより、会社としての、っていう部分なんですよね、すべて。それが、ブランドの見せ方だったり、提案の仕方だったりを大事にするという考え方にも繋がるんだと思うんです。こうしてヒロシさんと取材を受けるのも、見せ方や仕掛けとしてのひとつであることを否定はしませんし」 |
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F: |
「一般的にファッションデザイナーって、自分たちのセンスやクリエイティビティで消費者をリードするっていう考え方でしょう。でも涼くんたちは、まず消費者のニーズを汲み取って、それをリーズナブルな価格で提供していくってやり方だよね」 |
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I: |
「そうですね。VANQUISHのテーマというのをあえて言うなら、今の若い世代、元気のいい連中に対して『君たちレストランに行くのに、どんな服着ていくの?』っていうことなんです。それまで、いわゆる“ギャル男”って言われてるマーケットにはキレイ目な服が無かったんですよ。でも彼らにも、ドレスコードがある場所でも大丈夫というか、ちゃんとした服が必要だろうと。そこで、タイトシルエットのジャケット+デニムを提案すれば、彼らにハマるし、それがリーズナブルに提供できたら、なおさら喜んでもらえるんじゃないか、と」 |
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