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ジェフ・ステイプル jeffstaple
クリエイティブ・ディレクター。 honeyee.com blogでもお馴染みの彼は、自ら手掛けるアパレルブランド〈Staple Design〉のディレクションはもちろんのこと、NIKEやGAP、LVMH、BURTONなどなど、世界の一流企業へデザインを提供し、若干31歳にして世界が注目するクリエイティブ・ディレクターとして名を馳せている。そんな彼のサクセスストーリーは、とある偶然から始まった。
「生まれはニュージャージーなんだけど、1993年からはジャーナリズムを学ぶためにNYに移って来たんだ。そこで初めてグラフィックデザインに出会い、興味を抱き、のめり込んでしまった。それをキッカケにパーソンズ・スクール・オブ・デザインに入学し、グラフィックデザインのテクニックはもちろん、コミュニケーションとしてのデザインを勉強し始めたんだ」
─── その頃から、自らのデザインをTシャツにプリントし、自分で着るだけでなく、友だちにプレゼントをしていたと言うジェフ。それはファッションデザイナーとしてのではなく、1人のアーティストとしてグラフィック・コミュニケーションのあり方を模索した結果の手法であった。
「学校では、紙にプリントして、1つの作品として残す方法は教えてくれる。でも、メッセージを伝えるという意味では、壁に飾るより、Tシャツを着て、外を出歩いた方があらゆる人に伝わるだろ? 実際、〈Staple Design〉はこのやり方がキッカケで、初めてオーダーが付いたんだ。
1997年の僕の誕生日の日。その頃の彼女が美容院で髪の毛のセットをしている間に、僕はソーホーの街をブラブラしていたんだ。もちろん、着ていたのは自分でデザインしたTシャツ。そのとき、たまたま入ったショップのストアマネージャーがそのTシャツを気に入ってくれて、さらにオーダーまでしてくれた。僕自身が驚いたよ(笑)。でも、それが〈Staple Design〉の始まりなんだ」
NIKEにBURTON、はたまたZOO YORKにいたるまで、これまでに手掛けてきたデザインは多岐に渡る
─── 最初のオーダーは12枚。12枚が24枚になり、24枚が48枚に……。その後〈Staple Design〉は、アパレルブランドとして拡大し、その他にフライヤーやCDジャケット、雑誌、広告などのデザインや企業のブランディングを手掛けるなど、活躍の幅を広げていった。そんな彼が2002年に満を持してオープンさせたセレクトショップが“reed space.”だ。
「実は“reed space.”の[reed]という言葉は、僕の学生時代の美術の先生であるマイケル・リードの名前から拝借しているんだ。彼の授業を受けたことで、僕はアートに興味を持ち、アートの素晴らしさを教えてもらい、今の自分があると思っている。すでに亡くなってしまっているけど、それほど影響された人なんだ。そういう理由もあって、“reed space.”は何かを学び取れるショップにしてある。各ブランドのインフォメーションを書いておく、たったそれだけのことでも、新しい何かを学び、知ることが出来るだろ? その他にも、エキシビションスペースを設けることで、感性の部分も刺激してくれる。僕にとってのショップというスペースは、服を売り買いするだけの場ではないんだ」
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