VAN SHE
PUMAのサポートにより待望の来日を果たした
『modular』のニュージェネレーション "VAN SHE"。
08 3/14 UPDATE
現在のエレクトロ~ニューレイヴシーンにおける人気レーベル“modular”。そのmodularから今年6月にアルバムデビューを果たすVAN SHEが、先頃、PUMAブランド創設者、ルドルフ氏の名を冠したファッションライン『Rudolf Dassler by PUMA』のサポートにより待望の来日を果たした。今回の来日ライブでは、80´Sギターサウンドとシンセが特徴的なダンスミュージックをミックスさせた独自のサウンドを披露し、会場となったリキッドルームに足を運んだ数多くのゲストを大いに盛り上げたVAN SHE。そんな彼らへインタビューを敢行。
――まずは自己紹介からお願いします。
Matt Van Schie (以下MVS):松井です(笑)。マットだよ。ベースとコーラス担当。
Tomek Archer(以下TA):僕はトメック。ドラム担当です。
Nick Routledge(以下NR):ニック。ギターとボーカル。
Michael Di Francesco(以下MDF):マイケル。シンセサイザー担当。
――80年代のエレクトロポップなテイストは意識しているんですか?
TA:僕達はよく80年代の映画を観ていたから、その年代のサウンドトラック等の影響は受けていると思う。でも今はあらゆる年代の音楽を聴くし、一概に80年代テイストとは言えないんじゃないかな。
――ロックであると同時にダンスミュージックにも聴こえるというところでも、ジャンルを超えたMySpace世代の代表的なアーティストであると思うのですが。
TA:僕達はDJもするし、ダンスミュージックも大好き。でも皆、単なるロックであるとか、単なるダンスミュージックというものに飽きてきているから、僕達はそういうものにならないようにしてるんだ。
――modularにはあなた達と同じ様な音楽的趣向を持ったアーティストが他にも所属していると思いますが、彼らとの連帯感はありますか?
MDF:もちろん。Cut Copyにはとても近いものを感じるし、Wolfmotherがパジャマのままビデオ屋に入って行くのをよく見るよ(笑)。みんなとてもいい友達なんだ。
――modularのアーティストは互いの楽曲をリミックスし合っていますが、あなた達のリミックスはこれまでのリミックスの概念を変えて、新しいアートフォームのひとつになっているように思うのですが。
TA:これまでのリミックスはビートをダンスミュージックのものに差し替えたりとか、シンプルなものだったけど、僕達が今やっていることは原曲を基に全く新しいものを作り上げるということなんだ。
――Daft Punk“Around the World”のリミックスにも言えると思うのですが、ある種のクリティカルな表現で原曲に応えるということもあるのではないですか?
TA:あの曲は友達のダン(Bang Gang Deejays)が、「Daft Punkの曲をロックバージョンにリミックスしたら面白いんじゃない?」って言うからやってみたんだ。
――あなた達の音楽をジャンル分けする言葉はまだないですよね。
MDF:嬉しいことだけどね。レコード会社の人たちは僕達のCDをお店のどの棚に置けばいいか分からないみたいだ。
――次のアルバムの予定は?
TA:6月に出る予定。アルバムに収録された曲を大沢伸一がリミックスすると思うよ。
Text:honeyee.com