TRICKER'S
クラシカルな魅力が打ち出された
トリッカーズの真骨頂。
10 7/23 UPDATE
イギリスのノーザンプトンに拠点を構え、1829年の創業から伝統に裏付けられた靴作りのノウハウを保ち続けるトリッカーズ。常に時代と向き合い、歴史とともに培った自社の優れた要素を的確に選び使いこなすことで、遊びのある外観と実用性を兼ね備えたシューズを提供し続けている。
日本で数多く流通される「カントリー」を代表とするレースアップのタイプも非常に履きやすく魅力的だが、真にクラシカルなスタイルも、今改めてみると新鮮であり、魅力に溢れている。特に写真右のギリーシューズは別格の強さがある。そもそもこのシューズは、古代ローマ時代の舞踏用の靴からディテールを継承し誕生したもので、エドワード7世が皇太子時代に好んで着用していたため、「プリンス オブ ウエールズシューズ」という異名も持つ。もう左側のモンクストラップも同様に、こうしたクラシカルなアッパーにダイナトソールを組み合わせることで、機能面を向上させ、現代にフィットさせている。
ファッションにおいて、本物=一流という方程式が一概に当てはまるとはいえないが、トリッカーズのシューズは時代に応じ姿を変え、真のスタンダードのひとつとして多くのユーザーを魅了し続けている。
Text:Tsuneyuki Tokano
Photo:Masaki Sato
シューズ ともに65,100円[税込]
[問]Chimera Luxe
Tel:03-5459-0049
www.jackofalltrades.jp