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ファストファッション全盛期の今、多くの服が特別な意味を持つことなく製造されている。そんな時代のなか、服に込められた作家性や文化的背景を改めて考えることを目的とし、発足したのが今回のグラフィックTシャツプロジェクト。

参加アーティストは、NYのストリートカルチャーシーンで活躍しているフォトグラファー、Ricky PowellとJamil GSの２名。今回のプロジェクトでRicky Powellは、Keith HaringとAndy Warholのスナップショットや、RUN-DMCとBeastie Boysのヨーロッパツアー"Together Forever Tour"での１コマなど、歴史的に重要な意味を持つ写真を使用。そして、Jamil GS はORIGINATESシリーズから、Jamaicaのスケートキッズの状況を広く知らせ、サポートすることを目的として撮られた写真を中心に展開している。着る人に参加アーティストへの興味を喚起させるとともに、その興味がその周辺の
アーティストにまで広がっていくことを期待して、Tシャツには参加アーティストのURLが記載されたポスターも同封される。これからの季節に着る機会の多くなるTシャツだからこそ、奥深いものを着る楽しみをさらに味わえるのではないだろうか。

Text:honeyee.com
Photo:Masaki Sato