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2月5日（金）に松屋銀座に日本初の直営店がオープンするクリスチャン ルブタン。

彼がつくり出す女性のためのシューズは、安易な「装飾」という言葉では収まりきらない造形美とユーモアを有し、これらの多面的なインスピレーションの産物は、ファッションの領域では語り尽くせいないほどの創造性を持ち得ている。それは、このファッションの世界における、「靴」という定義を再考させられるほどにである。

そのクリエイティビティはメンズファッションの世界でも極めて個性的に映る。このハイカットのスニーカーは、片足のアッパーに約260個もの円錐のスタッズを、まるで宝飾のように並列し、ハードさの内側にパリ固有のエレガンスを体現させ、スポーツのカテゴリーから生まれた数あるオーセンティックなスニーカーに勝るとも劣らないレベルの魅力を、まったく別のアプローチから完成させている。いわゆるデザイナーズのスニーカーと比較しても、トータルバランスでの完成度は抜きん出ており、そのプレゼンスは際立っている。

こうした卓越性をもつルブタンのコレクションは、そのオリジナリティとともに、ある種の信頼を獲得している。

Text:Tsuneyuki Tokano
Photo:Masaki Sato