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ルックビデオの第二弾も発表し、多角的な角度から新しいアプローチを試みるベドウィンが、ヘッド・ポーターとタッグを組み、ブランドの新機軸ともいうべきスタイルのバック類を4型発売する。

このコレクションを読むポイントを挙げると、第一にヘッド・ポ―ターが国内のファッションブランドとはじめてのコラボレーションを行ったということ、次にこの4点すべてが、ベドウィンのコンセプトのひとつである「旅」というテーマに基づき製作された、という点である。

やはり鞄のような専門知識が必要なアイテムとなると、話は外観だけでは到底終わらず、機能や実用といった側面と避けて通れなくなるのだが、そこでバックのスペシャリストとして実績を持つヘッド・ポ―ターのノウハウは強く、それがあるからこそベドウィンのキャラクターが反映したクリエイションが行えるわけである。

これは当たり前のようなことに聞こえるかもしれないが、やはり相性なども絡んでくるため、こうした条件はそうそう実現できるものではなく、とにもかくにもここにユーザーにとって喜ばしいスペシャルなバッグが完成したというわけだ。

おそらくファッションにおけるコラボレーションの有効性は、両者の長所が重なることで製品の魅力が増し、それによって互いの顧客が消費だけでなく、新しい価値や感覚を発見へと繫がるということである。この企画もこうしたケースを辿るのであれば、先行きはなお明るい。

さらに述べれば、ベドウィン、ヘッド・ポ―ターともに共通する点があるとするなら、それは閉じないクリエションとある種のユーザビリティである。これがあるからこそ現在があり、その人気は必然の結果なのだといえる。

Text:Tsuneyuki Tokano