+J
次の時代を描く限りないポテンシャルを秘め、
今季最注目のコレクションが満を持して登場。
09 9/24 UPDATE
2009A/Wシーズンのファッションシーンにおいて、もっともセンセーショナルな話題を振りまいているのが、ユニクロとジル・サンダー氏のパートナーシップによるコレクション『+J』だ。10月2日から販売が開始され、日本国内では、約90店舗のユニクロの大型店とオンラインストアで販売予定である。
新しい時代の既製服のスタンスを切り開いた同社の躍進のレールに、ファッション界の至宝ともいうべきジル・サンダー女史の才能が加わり展開するこのプロジェクトは、ファッションというジャンル、ひいては既製服の歴史を、本格的に次の時代へと導くポテンシャルを有している。
この『+J』のデビューによって、かつてないほどの多くの人々が、クオリティとクリエイティビティが両立された製品を、これまでにない形、しかもこれほど安定した価格で手に入れられるという現実を目の前にすると、誰しも驚きは隠せず、このプロジェクトが革新性に満たされていることを証明している。ここでなによりも確かなことは、「ユーザーにとって非常に喜ばしい展望である」という事実であろう。
近代のファッションは、オートクチュールやテーラードスーツといった注文服から、それらの複製品ともいうべきプレタポルテが生まれ、近年ではファストファッションが登場し、民主化に向かっての道を歩んできたが、このなんとも新しいユニクロとジル・サンダー氏とのコレクションは、まさしく新しい時代の既製服のあり方のひとつを体現している。
Text:Tsuneyuki Tokano