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2009年8月現在、アルベール・エルバスとルカ・オッセンドライバーという類い稀なる2つの才能とともに、ファッションの王道ともいうべきポジションで先頭を走り、常に時代をリードし続けるランバン。

メゾン創業120周年と、来月9月2日に予定されている、伊勢丹新宿店メンズ館でのメンズショップのオープンを記念して、限定20点でトートバックが発売される。店頭に並ぶ2009F/Wコレクションと同様に、このメゾンが体現する時代性とルカが提案し続ける柔らかいムードが全面的に打ち出されている。

低迷するメンズプレタポルテコレクション、ひいてはメンズファッションの世界において、彼らが他社の数歩先の提案を行い、トレンドの一翼を担っている理由は、やはり時代との対話によるエッセンスの創出なのであろう。決して早すぎず、最適のタイミングで提供されるコレクションは、キャッチーでありつつも、抜きん出た先見性を備えている。

ファッションが時代を映す鏡だとするならば、ランバンのクリエイションは、その時代ごとに姿を変え、次の指針となるビジョンを描き続け、今もなお成長し続けている。これが続く限り、彼らのリーダーシップと成功は、永世に渡って継続されてゆくのであろう。

Text:Tsuneyuki Tokano
Photo:Masaki Sato