Kitsuné×Petit Bateau
キツネとプチバトーのコラボTシャツが発売
09 5/13 UPDATE
先日のDJとしてのジャパンツアーも好評だったキツネから、1893年、フランスに肌着メーカーとして創業した老舗ブランド、プチバトーとのコラボレーションTシャツ発売とのニュースが届いた。一見意外な組み合わせながら、プチバトーらしいシンプルなボディと、キツネらしいモダンでタイムレスなデザインの融合による、まさにニュークラシックと呼ぶべきアイテムだ。
コラボレーションのきっかけは、キツネの物作りに対するコンセプト、そしてそれを頑固に貫く姿勢に興味を持ったプチバトーからのコンタクトだという。ミーティングを重ねるうちに、コラボレーションをするならベーシックなアイテムを作ることに決まったが、この上なくシンプルでベーシックなはずのTシャツは、Vネックのメンズ、ラウンドネックのレディスともに、カッティング、コットンの重さ、ワンウォッシュ加工などすべてがオリジナルというこだわりの出来となった。そして左胸には、このコラボレーションの意義を物語る、ハートを形どったロープのロゴがプリントされている。
このプロジェクトを代表して、キツネのマサヤにコラボレーションの感想を聞いてみた。以下はマサヤの発言より。
「プチバトーは赤ちゃんや子供の肌着メーカーというイメージだったのですが、彼らのノウハウと完璧なプロセスを学んでみて驚きました。現在はアメリカンアパレルやユニクロなどコットンベースのアパレルビジネスをしているブランドが多いものの、プチバトーはもっと早い時期にこのコンセプトで世界的に成功しつつ、健康的でコンサバなイメージを保ち続けている会社です。 今回、プチバトーのCEOがガイドしてくれた工場見学が印象に残っています。80年前の肌着、40年前のTシャツなどのアーカイブを見せてもらい、お昼は従業員と食堂でランチ、午後は100年以上稼働している機械の見学、と色々勉強になりました。プチバトーは本当にクールで尊敬できるブランドですね」。
「アパレルビジネスの分野では、コラボレーションというコンセプトはマーケティング的に解釈される事が多いと思います。特に現代はインターネットのおかげで情報交換のスピードも早くなり、世界中でコラボレーションプロダクトが雨のように降り注いでいます。ただ、物作りという観点からすれば、コラボレーションはお互いのテイスト、技術、カルチャー、歴史、ブランディングなどのエクスチェンジポイントとしても解釈できます。その意味でも、コラボレーションとはお互いの物作りへの見識をもとに満足し合えるアイディアを実現できてこそ成功と呼べるのだと僕は思います」。
「パリでは先月末に発売し、ソールドアウトしたのですが、クールなキッズや若いカップルが着てくれているのをよく見かけます。今後も毎シーズン、新しいカラーバリエーションで展開していきたいですね」。
Text:honeyee.com