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オリジナル・デニムにおいてはそのシンプルなデザインと、履いていくにしたがって独特の風合いが増すクオリティの高さから長い間の信頼を得てきたA.P.C.。

昨年スタートした、実際にお客さんが履いていたデニムを買い取って、履いていた人のイニシャルとともに再度店頭で販売するという斬新な「BUTLER JEAN（バトラー・ジーンズ）」というシリーズは、そのアイデアもさることながら、ひとつひとつ異なる風合いの美しさで、高評を博したそうだ。

そのシリーズがきっかけとなって、その履き古した風合いを職人技によって再現して生まれたのがこの「THE PIONEER JEAN（パイオニア・ジーンズ）」。今回のこのジーンズためには、日本のDOVA社製のクオリティの高い生地を使用し、履いていくことによって出来るしわやひげを限りなく自然な風合いで再現している。なんとデザイナーのジャン・トゥイトゥ氏自らが履いていたジーンズの風合いを参照に、補修のステッチの色合わせや、インクでできたシミの再現まで、もちろん一本ずつDOVA社の職人の手による加工が施されているのだという。これを目にするとやはり日本のデニムの質の高さには改めて感服せざるを得ない。

A.P.C.が満を持して送り出すこだわりのユーズド加工デニムは定番の"NEW STANDARD"と股上が浅めの"PETIT STANDARD"、２タイプで展開される。

Text:Shoichi Kajino
Photo:Masaki Sato