BARKER BLACK
クオリティとスタイルがミックスした、
いまのNYを象徴するシューブランド。
08 12/03 UPDATE
バーカーブラックといえば、NYのファッションシーンを象徴する話題のシューブランドとして、いまや日本国内でも人気を獲得している。ブランドを主催するデリック兄弟は、兄のデリックはラルフローレン、弟のカークはトム ブラウンと、名立たるファッションデザイナーのもとでキャリアを積み上げてきたファッションエリートとしても知られている。先日、エビス バセット ウォーカーのオーダー会のため来日した彼らに、事の真相に触れるべく、急遽インタビューを行った。
「以前はそれぞれ別々で働いていたんで、2人で働くってことになると、このブランドの仕事がはじめてになるんだ(※デリックがデザイン、カークは主にマネージメントなどを担当)。バーカー社に仕事を依頼することに決定した理由は、第一に工場がしっかりしていたということかな。はじめてみたシューズの感想は、正直モダンではなかったんけど、新しい靴を創り出せるかもしれないという可能性も同時に感じられた。今ではお互いの理解も高まって、少しずつではあるけど新しい展望が形になってきていると思う。僕らをはじめ、今のNYは活気があると思うし、新人デザイナーが多く活躍しているよね。特にスポーツウエアの分野はおもしろいことになっていると思うよ。東京のファッションは独創的な着方の人がたくさんいるように見えるし、限界までファッションにチャレンジしているような着方が目立つね(笑)。真逆にNYはもっと普通に無難に着こなしている人が多いんじゃないかな。去年来日した時もそうだったけど、実際に日本のファンと会うと、個人的な関係が築けたお客もいたりするし、もっと多くの人にも目を向けてもらえたらうれしいね。特にバセット ウォーカーの顧客は、バーカーブラックの魅力をよく理解してくれていて、購入してくれた靴を履き続けてくれることを信じているよ。僕らのシューズは、ロックとクラシック、ソフィスティケートなどといった、多様なエッセンスがつまっていることが魅力なんじゃないかな。製品のすべては流行じゃなくて何十年も履いてもらえるようと思って作っているんだけど、それと同じようなことが今後のメンズファッションの方向性にも関していえるよね。この先はクオリティとスタイルがミックスするような時代になっていくと思う」
彼らの主張と同じように、現在活躍するNYの新進気鋭のデザイナーの多くが、流行が細分化したファッションシーンに対して、改めてクオリティとスタイルの重要性を問いかけている。
Text:Tsuneyuki Tokano
Photo:Shusei Tsukahara
[問] EBISU BASSETT WALKER
Tel : 03-5728-6320
http://www.bassettwalker.com/