roarguns

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8回目のパリ展示会

08 7/29 UPDATE

6月下旬から7月頭にかけて、メンズのファッション・ウィークとなるパリ。mastermind JAPANをはじめ新しい世代ともいえる日本のブランドが続々進出しはじめてすでに久しく、年々そのブランド数も増えているのを感じる。

3区、レピュブリック広場から遠くないその北マレ地区には多くのギャラリー・スペースが点在し、ファッション・ウィークの間は展示会場のひしめきあう地区になる。中でも確実な存在感を与えていたのが、roarguns。「roarguns」は日本ではすでにあのクロスガンですでにおなじみの「roar」の海外での商標である。2004年、mastermind JAPANのパリ展に誘われて参加したのをきっかけに、2005年7月にスタートした合同展「TREASURE」を経て、はや8回目のパリ展となるという。会場も徐々に広いギャラリーへと移っているのだそうだ。

「パリでの展示会も数を重ねてきて、変な気負いみたいなのがなくなったね」と語るデザイナーの濱中三朗氏。

無骨な展示会場に並ぶ2009 S/Sのコレクションには、これまでになかったオレンジやブライト・イエローなどカラフルな色も目立った。「最初は新鮮さを狙ったけど、カラフルな色を使っても結局、roargunsらしい商品に仕上がるところを見せたかったし、お客さんの反応も楽しみだった。景気悪いから明るく行きたいしね」。

今後もパリでの展示会を続け、確実な世界進出を果たすだろうroarguns。「ビジネスとしてはまだまだ成功しているとはいえないけれど、知名度も安定してきたし、続けられることが大切だと思う。今は海外に向けてものすごいものを作らなきゃっていうのもないし、海外での評価には振り回されたくはない。マイペースを守るだけです」という濱中氏の言葉からは、自らのクリエーションへの確実な自信がうかがえる。

Photo & Text:Shoichi Kajino


www.honeyee.com

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