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1996年、オーストラリアにて創設されたシューズメーカー〈ROYALELASTICS〉。独自に開発した『エラスティケイテッド/ストレッチフィット・クロ－ザ－・システム』を採用することで、シューレースが排除された今までにない風貌のシューズは、瞬く間に人気を博した。そんな同ブランドのデザイナー、ジョン・ボドックに話を伺った。

「〈ROYALELASTICS〉はアスリートのためやファッション性に特化するのではなく、現代的なライフスタイルにフィットする靴作りを目指しています。敷居を高くするのではなく、新たなトラディショナルブランドとして、きちんと定着させていきたい」

シューレースの無いアッパーは、スニーカーに新たなデザインの方向性を導き出した。なかでもThe Seventh LetterやDOZE GREEN、SHEONEなどといった多くのアーティストとのコラボレーションモデルは、まさにその好例。こういったモデルのリリースにより、〈ROYALELASTICS〉はストリートマーケットにおいては絶対的な知名度とポジションを確立した。

「どちらからアプローチというより、お互いに惹かれあい、一緒に物作りをする。とても意味のあるコラボレーションが出来ていると思う。デザインという点では、日本、なかでも東京は多くのインスピレーションを受ける場所。建造物や食文化、もちろんファッションも素晴らしい。こういった場所で受けた刺激が、結果としてプロダクトへ、そしてビジネスに繋がってくるんだ」。

Text:honeyee.com
Photo:Kentaro Matsumoto