QUAI DE VALMY
ファッションシーンの未来を創造する、
新しい文化の融合の形。
08 5/19 UPDATE
ケ・ドゥ・ヴァルミは、フランスの高級レザーメーカーとして名高いセラファン社が、イザック・レイナをデザイナーに迎え、2007A/Wよりコレクションを開始した新鋭である。プロデューサーには、ユナイテッドアローズのバイヤーである村松規康が就任している。そのコレクションは、異なった文化と背景、そして3者の共通の情熱と探求心によって誕生するのだという。
ここで核心に触れるべく彼らの言葉を借りると、「文化の融合は、私たちが考えるファッションシーンの未来形です。国籍や年齢、異なった意見やテイストを混ぜ合わすことにより、未来のライフスタイルには均衡がもたらされるのでしょう。『全ての文化が美しい調和のもと同じ地球上で共存する』というテーゼが、我々の目的であり、願いなのです」。
2008S/Sの新作である大胆な配色のポロシャツは、1950年代のアメリカで見られたようなボーリングシャツからインスピレーションを得て製作され、またアクセントとして両肩に、このブランドを象徴する素材であるレザーが取り付けられてる。近い将来大きな変革が訪れるであろうメンズファッションの世界において、彼らの先見性やポテンシャルはどのような絵図を描くのであろうか。その答えはそう遠くない未来で明かになるはずだ。
Text:Tsuneyuki Tokano
Photo:Masaki Sato