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ゴールデングースは、2000年に、アレッサンドロ ガロとフランチェスカ リナルドの2名によって立ち上げられたファッションブランドである。彼らはイタリアのMTVでスタイリストして活躍していたことで知られ、自らの理想を叶えるために服作りをはじめることになった。

ヴィンテージウエアを研究して作る出されるウエアは、シンプルながらも細かい計算や狙い所が明確にあって、しっかりとしたオリジナリティを有している。例えば、スウェットパーカは、いかにも古着にインスパイアされたルックスで、袖を通すと、予想以上にタイトで個性的なフィットに驚く。ストライプのシャツも独特のパターンで、フロントのダーツやピップハング用の着丈の長さにするなど、実際に着てみると、ラックで見るのとは大きく異なる意外な一面を持っている。強いていえば、この手のタイプは、今話題のアメリカのブランドと同じモチーフで違いを比べてみると、その個性をさらに理解することができるはすだ。

やはり現在トップクラスのセレクトショップで流通しているヨーロッパのカッティングエッジなブランドは、総体的にパターンへ対しての確かな造詣があるため、それぞれが個々の立体を持っているという印象が極めて強い。これは次シーズンはより顕著なって現れる傾向であり、コーディネイトの段階で一段と重要性を増すことになるだろう。

Text:Tsuneyuki Tokano
Photo:Masaki Sato